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TFSP-8 非情なるドン・サウザンド! クロウVS瀬良あゆみ


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 こちらの世界では、クロウや遊星が瀬良あゆみに冷たくしたという設定はないです。

 ウィンは瀬良あゆみと仲良くしているらしい。

 瀬良あゆみの両親は、詐欺行為を繰り返していた。被害額も甚大なものであり、多くの恨みを買ったものだ。彼らは一人娘を残して逃亡しやがった。怨恨は娘にも向けられている。彼女に石をぶつけたり、蹴りつけたりする大人がいるようだ。子供も真似をしだす。マーサの友人が保護して、教会施設で世話をしている。

 心優しい神父さんに見守られ、あゆみは真っ直ぐに育っている。虐待野郎も逮捕されて、ひとまずは沈静化しているところか。ウィンに出会い、あゆみの笑顔が増している。ウィンも辛すぎる子供時代を抱えており、ほおっておけないのだろう。彼女自身も酷く傷ついていたが、顔色も温かくなっている。クロウも安心できるものだ。



「私も子供たちのために、何か役立ちたいです」

 ウィンがマーサに相談していた。とても真剣な面差しで。

 ウィンは道を見つけて、歩もうとしている。クロウも己を見つめ直して、プロデュエリストへの道を進んでいる。不動遊星は素晴らしい友であるが、今度は対戦相手として向いあおう。その前に、ネオドミノに群がる困ったさんを片付けないといけないが。



 クロウが夜道を歩いていると、嫌な気配が差してきた。シグナーの痣が、ずきずきと反応してくる。そこへ向かって、ブラックバード号を走らせる。街灯に照らしだされた裏通りで、デュエルが行われていた。もうもうと瘴気が湧きだしてくる。

「《ワイトファミリーの晩餐会》により、《巨大ネズミ》は墓地へ送られず除外されるわ。このカードを破壊することで、2枚ドロー。《ワイトキング》でダイレクト・アタック!」

 闇夜の骸骨王は不気味なものがある。ヤンキーぽいのに噛みついて、絶叫をあげさせた。肩肉を齧られたように、もがいて暴れまわる。オーバーオウルの少女が、ケラケラと哂っていた。首がすわっておらず、バリアンの暗黒紋章を額に貼りつけている。長い前髪が流れて、赤光りしている右眼が晒された。石をぶつけられて、片方を失明しているはずだが。

「もっと、もっと苦しんでよぉ。私はあなたに殴られて、とても痛かったから」
 
「何をしているんだ!」

「あれっ! クロウさん? こんばんわ。悪い人を懲らしめています」

 何ということだ。あゆみの顔に昏さがまとわりついている。ドン・サウザンドは幼子さえも喰らおうとしているのか。彼女にわだかまっている怒りを利用して。クロウに怒りが募っていく。

「こういうことは止めるんだ! ドン・サウザンドの餌になるだけだ!」

「嫌ですよ。そんなに邪魔する気なら、クロウさんでも許しませんよ」

 無邪気な笑顔を向けてくる。アスファルトでは、男が泡を吹いている。頬も濡れきっている。あまりの激痛を味わったせいだろう。少女を殴ったというのなら、自業自得とも言えるが。ドン・サウザンドから彼女を救わなければ。



『デュエル!』



【1ターン目:あゆみ】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「私の先攻、ドロー。魔法カード《闇の誘惑》を発動するわ。2枚ドローして、手札の闇属性モンスター《ワイト》を除外する。永続魔法《漆黒のトバリ》を発動」

「モンスター1体を裏側守備表示でセットして、ターンエンド」

 よくよく見れば、瀬良あゆみは微かに浮遊しているようだ。赤い右眼で見上げてくる。日数が経過したとはいえ、クロウからダメージが抜けきったわけでない。暗黒瘴気が渦巻いているダーク・デュエル。敗北すれば、後道は残されていない。



【2ターン目:クロウ】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
あゆみ:モンスター1体を裏側守備表示でセットしている。永続魔法《漆黒のトバリ》が発動中。


「俺のターン、ドロー。《BF-空風のジン:攻撃力600・Lv1・チューナー》を召喚。《BF》の存在により、《BF-黒槍のブラスト:攻撃力1700・Lv4》を手札から特殊召喚する」

 クロウが攻撃宣言を叫んだ。《BF-黒槍のブラスト》は貫通効果を有している。大槍を抱えながら、宙空を高速飛行していく。死神が鎌を持ちあげてガードしてきた。《魂を削る死霊:守備力200・Lv3》か。槍先から伝わった衝撃が、相手ライフを2500ポイントにまで削りこむ。

「《魂を削る死霊》は戦闘破壊されません」

「だったら、《BF-空風のジン》で斬るまで! 《魂を削る死霊》の守備力よりも、こいつの攻撃力が勝っている。ダメージ計算をせずに破壊するぜ!」

 侍衣装の黒鳥が、腰を力強く屈めだした。飛翔力を活かした勢いで、居合抜きを放つ。死神さえも一刀両断に伏してしまう必殺剣。《魂を削る死霊》が呻いてから霧散しだした。

「カード2枚をセットして、ターンエンド」



【3ターン目:あゆみ】LP2500、ドローフェイズ後の手札5枚

(フィールド)
あゆみ:永続魔法《漆黒のトバリ》が発動中。

クロウ:《BF-黒槍のブラスト:攻撃力1700・Lv4》&《BF-空風のジン:攻撃力600・Lv1・チューナー》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード2枚をセットしている。


「私のターン、ドロー。《漆黒のトバリ》の効果です。ドローした闇属性モンスター《ワイト》を墓地へ送ります。さらに、1枚ドロー!」

「魔法カード《手札抹殺》を発動して、手札交換をします。《ワイトプリンス》が今ので墓地へ送られました。デッキから《ワイト》に《ワイト夫人》を墓地送りにしますね」

 《ワイトプリンス》も《ワイト夫人》も、墓地では《ワイト》扱いになる。《ワイトキング》が登場してくれば、えらいことだ。クロウも《手札抹殺》の恩恵を得られるもの。手札全てを捨て、その枚数分だけドロー。《BF-天狗風のヒレン》と《BF-大旆のヴァーユ》を落とせた。

「《ワイトメア》を手札から捨て、除外されている《ワイト》を墓地へ戻します」

「《ワイト:守備力200・Lv1》3体が墓地にそろいました。魔法カード《トライワイトゾーン》を発動して、これらのモンスター3体を墓地から呼びます」

 《闇の誘惑》で除外した《ワイト》に、《漆黒のトバリ》で落とした《ワイト》か。レベル2以下の通常モンスター3体が、地表を割って這いあがってくる。カルシウムの塊が擦れあい、カラカラと響いていく。攻撃力が低いとはいえ、夜には恐れを喚起させるものだ。


「《ペインペインター:攻撃力400・Lv2・チューナー》を召喚。このモンスターは《ゾンビキャリア》として扱います。モンスター効果を発動することで、《ワイト》2体をレベル2へアップ!」

「レベル2《ワイト》2体に、レベル2《ペインペインター》をチューニング!」

「魔界から堕ちし、デーモンの残骸よ! ワイトキングの呼び声に応じて、朽ちた肉体を差しだせ! シンクロ召喚! 《アンデット・スカル・デーモン:攻撃力2500・Lv6》!」

「《ワイト》を墓地へ送り、魔法カード《馬の骨の対価》を発動! 2枚ドローします。《アンデット・スカル・デーモン》で《BF-空風のジン》を攻撃!」

 画家ゾンビが大筆を振るって、《ワイト》たちを赤く塗りたくった。それらがシンクロしあい、《デーモンの召喚》が朽ちたような化物が立ちあがった。剥きだしになった筋肉繊維が、ズタズタに裂かれている。それでも、パワーが劣る様子もない。ずっしりと巨躯を乗りださせてから、《BF-空風のジン》を掴みあげた。それぐらいなら対策済みだ。

「永続罠《デッキ・ガード》を発動。戦闘ダメージを0にして、俺のデッキからカード2枚を墓地へ送る」

 ゾンビ野郎が美味しそうに咀嚼していやがる。《BF-空風のジン》は喰われたが、ダメージは回避できた。《デッキ・ガード》のおかげで、《BF-漆黒のエルフェン》を墓地に送れた。《くず鉄のかかし》と違って、モンスターを戦闘破壊から守れない。それでも、墓地アドバンテージを稼げる。

「さすがは、クロウさんですね。カード1枚をセットして、ターンエンド」



【4ターン目:クロウ】LP4000、ドローフェイズ後の手札3枚

(フィールド)
あゆみ:《アンデット・スカル・デーモン:攻撃力2500・Lv6》が攻撃表示。永続魔法《漆黒のトバリ》が発動中。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

クロウ:《BF-黒槍のブラスト:攻撃力1700・Lv4》が攻撃表示。永続罠《デッキ・ガード》が発動中。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。


「俺のターン、ドロー。《BF-極北のブリザード:攻撃力1300・Lv2・チューナー》を召喚。この召喚により、《BF-空風のジン:守備力500・Lv1・チューナー》を墓地から特殊召喚する」

「墓地のレベル6《BF-漆黒のエルフェン》に、レベル1《BF-大旆のヴァーユ》をチューニング!」

「黒き旋風よ、天空へ駆けあがる翼となれ! シンクロ召喚! 《BF-アーマード・ウィング:攻撃力2500・Lv7》!」

「特殊召喚したので罠カード《激流葬》を発動します。モンスター全ては破壊されますが、《アンデット・スカル・デーモン》が存在するかぎり、アンデットは効果破壊されません」

「そう来たか! 《BF-極北のブリザード》と《BF-空風のジン》を除外して、罠カード《ブラック・ブースト》を発動! 2枚ドローする」

 《BF-アーマード・ウィング》が飛翔しようとするも、激流に呑みこまれた。《BF-黒槍のブラスト》も渦に吸いこまれていく。《アンデット・スカル・デーモン》は大水量にも動じない。《ブラック・ブースト》のおかげで、アドバンテージ・ロストは最小限に抑えられたが。クロウのフィールドは空いたままだ。瀬良あゆみは強いじゃないか。

「カード1枚をセットして、ターンエンド」





【TFSP-その8】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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