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TF-134 這い寄るカオス! アリトVSバクラ

「ティンダロスの猟犬」闇【悪魔族・効果】☆×6
①:除外されているこのカードの特殊召喚に成功した時、相手フィールドのカード1枚を破壊できる。
ATK2500 DEF1700


 このページにあるオリカを使用します。クトゥルフ系列のモンスターは、韓国産で登場していますね。《ティンダロスの猟犬》なども期待しています。

 嫌な夢を見てしまった。

 ボクはプロデュエリストになれず、ウィンも故郷へ帰ってしまった。厳しい現実に打ちひしがれてしまい、想像以上に落ちこんだ。一般職に就こうとするも、不景気の波が吹きこんでくる。ママから生活費を頼りながら、バイトで食いつないでいく日々。アカデミアでの経験も、プロ世界では通じないのか。ボクのプライドも、ずるずると堕ちていく。同窓生の充実ぷりに、嫉妬心まで湧きあがってしまう。気がつけば、容姿も荒れていた。

 アパートで独りきりの就寝が怖い。ウィンとの思い出に縋りつきながら、闇へと沈んでいく。



「ツァン・ディレさん! 目を覚ますんだ!」

 頬を優しく叩かれた。ここは、どこなんだろう? 褐色肌の兄さんが、ボクを支えている。重々しい空気が、不快感を粘つかせてきた。赤紫に染められた空一面には、黒点が大量発生している。馴染みの市街だけど、すっかりと混沌に包囲されているようだ。

「大丈夫か? 気分は悪くないか?」

「この状況だもん。最悪すぎるよ。アリトさんが助けてくれたの?」

「君なら、ウィンの力になれると信じている。だから、目覚めさせた」

「ありがとう」

 ドン・サウザンドが再起動したのも、ネオドミノがカオスに呑みこまれているのも、バリアンに主因があるんだ。それでも、礼儀は通しておく。状況の整理もついてきた。視界中の市民たちが、ぼんやりと漂っている。ボクみたいに悪夢に苛まわれているだろうか。

「ドン・サウザンド本体を倒せば、この地獄から覚めるはずだ」

「アリトさんが倒すの?」

「俺とミザエルさんでな。その前に、這い寄る混沌を何とかしないと」

 アリトが視線を遠くへと投げかけた。ボクにも分かる。名状しがたき存在が近づいてくる。鳥肌が泡立って、背筋が凍りついてきた。空から黒点が降りてきては、そいつに捕食されている。逃げようにも、足が動いてくれない。



 白髪鬼と呼べばいいだろうか。ダークコートをまとった青年が、アリトを凝視している。両目が暗黒一色に塗りつぶされて、とても直視できない。闇瘴気が触手となりて、あちらこちらを這いまわっている。クリムゾン・カラーのオーラが、ボクを守ってくれる。アリトが施してくれたのか。これに守護されてなければ、再び悪夢に落ちてしまいそうだ。

「バリアン、ゲットぉ。今からテメェを喰わせてもらうぜ」

 人型をしているが、とても人間とは思えない。地獄の底から響いてくるような声だ。脳で認識するだけでも、正気度が下がっていく。小さな暗黒生物が、赤い双眸を持ちあげた。大きな尻尾を回して、仕草だけは可愛らしい。ウルタールか。

「ドン・サウザンドを殺して、ヌメロンコードのコピーを回収したいけどね。さすがに、相手が悪すぎる。アリトに頼みたい。バクラのエネルギーになってほしいんだ。死んでくれないかな? 抵抗しなければ、少しは苦しまなくて済むよ?」

 愛らしい声で、脅迫めいたことを吐いてくる。口元さえ微動だにしない。仮面を貼りつけたかのような無表情に、不気味さを感じてしまう。

「おいおい。俺様は無抵抗を赦すほど甘くないぜ。闇のゲームをしてもらう」

「あんたのデュエルを受けてやるよ。ミザエルさんに負けて、のこのこ逃げたらしいな。お前に殺された仲間の仇だ! 二度目の敗北を味あわせてやるぜ!」



『デュエル!』



【1ターン目:アリト】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「俺の先攻、ドロー。《獄炎のアルテミス:攻撃力1600・Lv4》を攻撃表示で召喚! カード2枚をセットして、ターンエンド」

 こうして、バリアンと白髪鬼の戦いが始まった。《豊穣のアルテミス》が灼熱色に染まったデザインをしている。カウンタートラップを発動すれば、炎属性の戦士族モンスターをデッキサーチできるようだ。何を伏せたのかも想像できる。

 アリトの声音に怒りが含まれている。仲間の仇か……。



【2ターン目:バクラ】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
アリト:《獄炎のアルテミス:攻撃力1600・Lv4》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード2枚をセットしている。


「パワーアップしたオカルトデッキを拝ませてやる。俺様のターン、ドロー。魔法カード《闇の誘惑》を発動! 2枚ドローして、手札の闇属性モンスター《ティンダロスの猟犬》を除外する」


「《マンジュ・ゴッド:攻撃力1400・Lv4》を召喚するぜ。この召喚により、儀式魔法《ヴォイニッチ写本》をデッキから手札へと加える」

「《ヴォイニッチ写本》を唱えて、《異世界の肉食者:攻撃力2400・Lv6》を儀式召喚! 《サクリファイス・チルドレン:攻撃力0・Lv1》を手札から生贄としてな! 闇属性の儀式召喚をする場合、こいつ1体で足りるのさ」

 異形の少年少女が、魔法陣からの触手に食べられていく。脳を溶かしてきそうな詠唱が充満し、内臓塊が膨れあがる。矮躯が立ちあがった。腰まで届いた黒髪には、犬耳のようなくせ毛が垂れている。ワンピースは純白であろうが、肉汁で汚れきっている。儚げな表情を浮かべている。優しそうな少女なのに、すごく怖くて息が震えてしまう。


「《異世界の肉食者》は戦闘破壊したモンスターを喰らって、1000ポイントだけパワーアップする。コントローラーも1000ポイントのライフ回復をする。《獄炎のアルテミス》を捕食しろ!」

 ゆっくりと裸足で歩いてきた。ノイズがビビッと、彼女の像を横切っていく。炎天使の目前に辿りつくと、小さな口を開けだした。綺麗な歯が並んでいる。

『いただきます』

 えっ? 少女はいなくなっており、巨大な肉塊獣が開口していた。たくさんの触手を生やしており、あちらこちらに眼球が開いている。ボクの食道を胃酸が這いあがる。《獄炎のアルテミス》は噛みつかれなかった。エネルギーの渦巻きが、衝撃を吸いこむ。

「カウンター罠《攻撃の無力化》を発動したんだ。その攻撃を無効にして、バトルフェイズを終了っと」

「カウンタートラップの発動に成功した。《獄炎のアルテミス》の効果により、《BK ヘッドギア》をデッキからサーチする。それにしても、少女姿は擬態というわけか」


「カード1枚をセットして、ターンエンド。《サクリファイス・チルドレン:守備力0・Lv1》は儀式素材にされたエンドフェイズに、特殊召喚される」

 《異世界の肉食者》は少女態へと戻っていた。ナイトメアに登場しそうな少年少女も、フィールドに帰りだす。バクラというヤツは儀式使いか。両目から暗黒霧を流している。怖さに負けてられない。ディスク機能で、カードテキストを調べるんだ。《異世界の肉食者》に戦闘破壊されたら除外されるのか。《ヴォィニッチ写本》を墓地除外すれば、儀式モンスターを蘇生させられる。

 こいつは強敵だよ。



【3ターン目:アリト】LP4000、ドローフェイズ後の手札5枚

(フィールド)
アリト:《獄炎のアルテミス:攻撃力1600・Lv4》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

バクラ:《異世界の肉食者:攻撃力2400・Lv6》&《マンジュ・ゴッド:攻撃力1400・Lv4》が攻撃表示。《サクリファイス・チルドレン:守備力0・Lv1》が守備表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。


「俺のターン、ドロー。《BK ヘッドギア:攻撃力1000・Lv4》を召喚。この召喚により、《BK グラスジョー》をデッキから墓地へ送りこむ」

「デッキトップ1枚を墓地へ送り、魔法カード《バーニング・ナックル・スピリッツ》を発動! 《BK グラスジョー:守備力0・Lv4》を墓地から特殊召喚する」

「レベル4《BK》2体でオーバーレイ・ネットワークを構築! 魂に秘めた炎を、拳に宿せ! 《BK 拘束蛮兵リードブロー:攻撃力2200・R4・O×2》をエクシーズ召喚!」


「ORU1体を取り除くことで、《BK シャドー:攻撃力1800・Lv4》を手札から特殊召喚する」

「《BK 拘束蛮兵リードブロー》のORUが減ったんで、攻撃力800ポイントアップ! 《BK グラスジョー》をORUとして墓地送りにしたんで、《BK ラビット・パンチャー》を墓地から回収する」

 《バーニング・ナックル・スピリッツ》で《BK ラビット・パンチャー》が落ちたようだ。


「《BK 拘束蛮兵リードブロー》で《異世界の肉食者》を攻撃する」

「てめえの攻撃宣言により、罠カード《異常な角度の空間》を発動! 闇属性である《ティンダロスの猟犬:攻撃力2500・Lv6》を除外地帯から招く。こいつの特殊能力で……」

「《BK》が存在する。カウンター罠《ジョルト・カウンター》を発動できる! バトルフェイズでのカード効果を無効にするぜ! 《ティンダロスの猟犬》はお座りしてもらう!」

 異次元からの狭間が開きそうになるも、アリトのパンチが潰す。鉄枷を嵌められたまま、《BK 拘束蛮兵リードブロー》がタックルを仕掛けた。筋肉体が少女へと迫る。しかし、潰したのは肉塊妖獣。不気味な悲鳴を軋ませながら、触手群を苦しそうに暴れさせる。影なる拳闘士《BK シャドー》が、《マンジュ・ゴッド》へ神さえ畏れぬ拳を打ちまくった。モンスター2体が戦闘破壊されて、バクラのライフが3200ポイントにまで打ち据えられる。

「カウンター罠を発動できた。《獄炎のアルテミス》が、《BK スイッチヒッター》を呼んでくれる」


「レベル4《BK シャドー》と《獄炎のアルテミス》でオーバーレイ・ネットワークを構築! 《No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク:守備力1200・R4・O×2》をエクシーズ召喚!」

「ORU1体を取り除くことで、相手墓地からカード1枚を除外できる。合計2枚を使って、《異世界の肉食者》と《ヴォイニッチ写本》を除外する」

 暗黒戦士が紫マントをひるがえして、ORU2体を撃ちつけた。《ヴォイニッチ写本》を除外したので、儀式モンスターの蘇生を阻止完了。

「魔法カード《RUM-バリアンズ・フォース》を発動! 《No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク》の上から重ねて、《CNo.80 葬装覇王レクイエム・イン・バーサーク:守備力2000・R5・O×1》をエクシーズ召喚!」

「ORU1体を取り除くことで、《サクリファイス・チルドレン》を除外する」

 《No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク》の鎧が、白銀へと輝きだす。ORUを叩きつけて、《サクリファイス・チルドレン》を完全消滅させる。儀式召喚を進めるモンスターカード。《獄炎のアルテミス》で戦闘破壊せずに、除外したのか。

「《CNo.80 葬装覇王レクイエム・イン・バーサーク》を、エクシーズである《BK 拘束蛮兵リードブロー》に装備する。2000ポイント、攻撃力がアップするんだぜ」

 《CNo.80 葬装覇王レクイエム・イン・バーサーク》が金銀のアーマーパーツへメタモルフォーゼ。それが分解されて、《BK 拘束蛮兵リードブロー》に装着されていく。パワーアップさせてくれるに止まらず、破壊の身代りにもなってくれる。これが、バリアン七皇の実力なのか。バクラのオカルトデッキを、完膚無きままに押さえこんでいる。


「カード1枚をセットして、ターンエンド!」





【TF-その134】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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