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GX-3 ナンバーズの闇


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遊戯王

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 ダルク・ウェイトリィ=5D’S編の主人公です。キャラの詳細は、あちらで。

 この世界に来てから、1ヵ月近くが経過した。



 ディスプレイに俺が映されている。さっき、雷丸さんと準決勝戦を終えたばかりだ。その様子が実況解説を交えながら流されている。《雷帝ザボルグ》を進化させる強敵だった。《ハネクリボー》が落雷を受けたせいで助かるとは。

「彼から、ナンバーズの反応を感じる」

 アウスがタブレット片手に促してきた。レストランの端席に、ニット帽の青年が座っている。決勝戦で相手をする氷丸だ。顎鬚をさすりながら、ハンバーガーをかじっている。

「ナンバーズは闇を増幅させる。彼にも何かの悪影響があるはずだ」

「ドルべというバリアンが創ったのは大丈夫らしいけどね。回収できれば、サンプリングが増える。レーダーも精密にできるの」

「ナンバーズ戦に勝利できれば、こちらに自然と渡ってくれる。勝つしかないね!」

 拳を握ると、鼓動が昂ぶってくる。クーラーが効きすぎているけど、全身が熱くなってきた。チョコケーキを食べきって、メロンサイダーを飲みほす。ほっぺが落ちそうになる美味しさ。童実野大会に出場しているせいか、あちらこちらと視線が刺さってくる。

「デュエル環境も、ずいぶんと変わったそうだね」

「瞬きの日と呼ばれているそうだよ。その瞬間から、世界の法則自体が書き換えられた。ヌメロン・コードの欠片が引き起こしたんじゃないかな?」

「シンクロやエクシーズを、この世界へ持ちこんだ? ペンデュラムも」

「ペンデュラム召喚は初めてだから、俺も驚いたよ」

 瞬きという現象は、俺も受けた。カードが知らないうちに増殖していた。《アルパカ・ガール》に妹ができるとは。そうこう話をしている間に、アウスが対面席から移動してきた。甘えるように体を寄せてくる。シーフードカレーの香りが近い。心拍数が漸次上昇してきます。

 クリクリー!

 《ボム・クリボー》が火花を散らせて、からかってきた。熱くて悪かったな。《ハネクリボー》も微笑んでいる。実体化していない精霊は、俺たちにしか視えない。何となく、クリボー語も分かるようになってきた。指で突こうとしてやるも、猫のようにかわす。



「アカデミアの卒業者って言っても、雑魚ばかりじゃねぇか!」

 大声が耳を振るわせる。氷丸が何やら騒いでいるようだ。アウスも視線を向けた。青髪の青年が困惑している。眉毛が稲妻状になっている雷丸さんだ。

「あんま、そういうことを言うなよ」

「事実だから仕方ねぇだろ? アカデミア出身者が俺に負けていやがる。情けないこった。凄いのは一部だけで、大したことねぇって」

「こういうローレベルな大会でも優勝実績を積んでいけば、ハイレベルの大会に出場できる。エド・フェニックスとも戦えるんだぜ。アカデミアなど卒業せず、プロデュエリストになるのも夢じゃねぇ! 俺は勝ちあがって、アカデミア生を潰していくぜ!」

「決勝戦の相手はクソガキだし、マジ楽勝! そういや、アレに雷丸は負けたそうだな? 媚びたような面をしているから油断したんじゃねぇか? だっせぇー」

「おいっ! いい加減にしろよ! お前どうしたんだよ⁉」

 大音量で揉めているので、男性店員が駆けつけてきた。ログハウス風味で温かい雰囲気が台無しだ。ああいう性格を元からしているのか、ナンバーズの影響を受けているせいか? デュエル・アカデミアに恨みでもあるのだろうか?

「あいつ、昔みたいに戻っていやがる。入学試験に落ちたけどよぉ」

 そういうわけか。氷丸は追いだされるように、店外へと歩いていった。雷丸が申し訳なさそうに、視線を掠らせてくる。ナンバーズを彼から剥がすよ。

「ダルクくん。そろそろ、時間だね。私は観客席で見守っているから」

「アウスが応援してくれると、負ける気がしないね。それじゃあ、行ってくるよ!」

 氷丸の瞳は闇色にぎらついていた。声も不安定に震えていたし、どこか苦しそう。ナンバーズの力が暴走する兆候か。海馬ビルの飲食店なので、選手控室までは近いもの。アウスが見送ってくれた。《ハネクリボー》と《ボムクリボー》もついてくる。



 大観衆に囲まれて、歓声という豪雨を浴びる。アウスが階段席に腰かけている。

「オタクどもが好みそうな面をしているなぁ。それアニメ声っていうの? マジきもっ」

 氷丸が顔を近づけてきた。トラッシュトークはイエローカードを受けるので、審判に聞こえないようにしているのか。生まれつきの性質について文句を言われても、どうしようもないけどね。MCが選手紹介を叫んでいる。あのリーゼントさんに比べれば、テンション低いかな。

 クリボーッ! 《ボムクリボー》が怒っており、《ハネクリボー》が宥めていた。

 お互いに定位置へ着く。ナンバーズの瘴気が、一段と濃くなってきた。



『デュエル!』



【1ターン目:ダルク】LP4000、ドローフェイズ後の手札5枚

「俺の先攻。モンスター1体をセット。カード2枚をセットして、ターンエンド」

 夏服なので動きやすい。《アルパカの贈り物》は禁止カードになっている。ドローソースとしては強すぎるせいか。その代り、《アルパカ祭り》や《アルパカの宝札》がある。先攻は通常ドローをできないけど、手札は十分に補える。



【2ターン目:氷丸】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
ダルク:モンスター1体を裏側守備表示でセットしている。魔法・罠ゾーンにカード2枚をセットしている。


「俺のターン、ドロー。相手の魔法・罠カードは2枚だよな。《氷帝家臣エッシャー:攻撃力800・Lv4》を手札から特殊召喚する」

「《氷結界の修験者:攻撃力1500・Lv4》を召喚!」

 《氷帝メビウス》をアドバンス召喚しないの? アイスモンスター2体が座禅を組んで浮びあがる。


「レベル4《氷帝家臣エッシャー》と《氷結界の修験者》でオーバーレイ・ネットワークを構築! 《No.52 ダイヤモンド・クラブキング:攻撃力0・R4・O×2》をエクシーズ召喚!」

 モンスター2体が光渦に呑みこまれて、巨大蟹が降りてきた。ダイヤモンドな甲羅が、いかにも固そうだ。水属性かなと思えば、地属性の岩石族モンスターだった。いきなり、ナンバーズが現れたね。どんな特殊能力を有しているのか、ワクワクしてくるよ。

「ORU1体を取り除く。《No.52 ダイヤモンド・クラブキング》の守備力を0ポイントにして、攻撃力を3000ポイントにする。エンドフェイズまでだがな」

「魔法カード《守備封じ》を発動して、セットモンスターを攻撃表示にする」

 《ハネアルパカ:攻撃力1000・Lv4》が強制的に晒される。ヌイグルミぽくて、《ファーニマル》と似た雰囲気であろうか。白翼で少しだけ飛んでいる。


「《No.52 ダイヤモンド・クラブキング》で《ハネアルパカ》を攻撃する」

「《ボムクリボー:攻撃力300・Lv1》を手札から捨てることで、モンスターバトルで発生するダメージを0にする。そして、800ポイントのダメージを与えるよ!」

「何だとっ⁉」

 氷色の巨大蟹が迫ってきて、《ハネアルパカ》を鋏で殴りつける。赤い毛玉が飛びだした。頭上の導火線から火花が弾ける。《ボムクリボー》が爆裂して、氷丸へと衝撃波を吹きつける。ライフを3200ポイントにまで燃やされて、氷丸が呻いた。

「《ハネアルパカ》が破壊されたので、デッキからレベル3以下である《アルパカ・ガール:攻撃力1200・Lv3・チューナー》を特殊召喚する」

 空色髪のメイドさんが、可愛らしく一回転をした。アルパカのヌイグルミ付きのシルクハットを指先で弾く。星々が輝きそうなウィンクをした。一部の観客席が湧きあがる。こいつ、男というか漢だけどな。カードテキストにも、そう書いてあるし。

「てめぇ! 《No.52 ダイヤモンド・クラブキング》は攻撃すると、バトルフェイズ終了時に守備表示となる。カード2枚をセットして、ターンエンドだ」





【GX編:物語の始まり-その3】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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