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GX-9 グランド・ナンバーズの秘密! モクバの挑戦!


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 青年に成長しています。

 海馬瀬人は若くして企業経営をこなしている。

 海馬剛三郎を追放して、兵器会社を潰した。その影響は計り知れないもの。ビッグ5をはじめとして、多くの怨嗟を背負うことになる。マフィアの脅しもあったようだ。それらに屈せず、ゲーム会社を成長させていった。恵まれない子供への支援を続けており、彼への支持勢力も拡大している。人格に問題ありと揶揄されてきたが、今は落ち着いているようだ。

 そんな海馬瀬人を支えてきたのが、弟のモクバである。兄の傍らで、その手腕を学んできた。電子機器の開発改良を得意としており、ソリッド・ヴィジョンの発展に貢献してきた。アメリカの大学を15歳で卒業してからは、兄と離れて活動している。レベッカ・ホプキンスとの噂も立ったが、あくまでも親友であるという。



 俺は傭兵として戦ってきた。スカウトされてモクバの護衛をしている。海馬瀬人を恨む者どもは、弟も標的にするようだ。デュエルで暗殺を仕掛けてきたが、《ヴォルカニック》で刺客を倒してきた。あくまでも、稀なことであるが。

 夕空が白く瞬いた。その日以降であろうか。シンクロやエクシーズがゲームへ加わり、ペンデュラム・ゾーンまで発生した。デュエル環境が一変したのだ。モクバは精力的に調査活動を行っている。I2社に赴いて、ペガサス会長や前田主任と話しあっていた。シュレイダー社と合同調査を行うため、レオン社長と会談を重ねた。



 モクバが新たに目をつけたのは、ダルク・ウェイトリィである。



 アマチュア大会を制覇しては、賞金を荒稼ぎしている。人形めいた美少女と謳われており、そっち系の人気急上昇といった有様であろうか。どうも、人間ではない雰囲気を感じる。ナンバーズに関する発言を撒いており、何かを知っている様子だ。

「彼女は普通に歩きまわっているからね。見つけるのは簡単だ」

 ダルク・ウェイトリィとアウスは、童美野町の公園にいた。ベンチで仲良さげに寛いでいる。四方八方から視線を浴びているが、気にする様子はない。小鳥の囀るような声が流れてきた。英語で何かを話しあっているようだ。

「《エンジェリック・クリボーの施し》をゲットしたよ。《貪欲の壺》より回しやすくなるね」

 《クリボー》が実体化しており、ドクロを抱えている。カードの精霊なのか? ダルク自体が精霊という線も考えられる。アウスも人間離れした妖気を漂わせている。モクバが蚊を叩くも、するりと逃げられた。初夏のせいか蒸し暑いが、デュエルをしている決闘者も多い。怪しい者は確認できず。モクバがダルクへ向かって歩いていく。相手も気づいたようで、顔をあげてきた。

「こんにちわ。俺は海馬モクバ。こちらが、オースチン・オブライエン」

「ふぇっ! 海馬コーポレーションの副社長さん? 向こうから来るなんて」

「そう。君たちに興味があって話しかけてみたけどね」

 ダルク・ウェイトリィが驚いた様子で、モクバ青年を見上げている。《クリボー》をギュッと抱きかかえた。思案気に考えこむのは一瞬のみ。日本語で自己紹介をしてきた。ちなみに、《クリボー》ではなく《ネクロ・クリボー》だという。奇妙なのが増えたものだ。



 ディスプレイにはデュエル番組が映されている。早乙女レイがインタビューを受けていた。アイドル決闘者として活躍しているようだ。華やかな笑顔を輝かせている。

「俺たちは異世界から来ました。こう言っても、信じられないと思いますけど」

 メロンソーダからアイスを掬いながら、ダルク・ウェイトリィが言った。俺も異世界には行ったことがある。自分の臆病さを自覚させられる結果となったものだが。モクバがアイスコーヒーを啜った。興味津々な態度で語りだす。

「異次元の存在については、理論上でも実証されているよ。オブライエンも体験している」

「ナンバーズも異世界から来たようです。ヌメロンコードが13枚のグランド・ナンバーズに分裂して、この宇宙に入ってきました。詳しく説明しますね」

 喫茶店のテレビから、早乙女レイのソロソングが流れてくる。チョコケーキをさらえてから、ダルクがナンバーズについて語りだす。ヌメロンコードというのは、世界群を構築している核だという。法則を書き換えるアイテムにもなりうる。デュエル環境が激変したのは、ソイツの暴走によるもの。新たなる召喚方法を他世界から流入させたようだ。

「俺自身も直接、確認したわけじゃないです。ヌメロンコードは捕まらないように、ずっと逃げ続けてきました。ナンバーズという分身を撒いて、デコイにしています。探査装置を作ろうにも、捕獲が難しいのですよ。サンプルを収集して、レーダーの精密さを上げていますが」

「それが急に現れるなんて。《GNo.2 英雄王ギルガメッシュ》については、アトラク・ナクアとママが見張っていますけど」

 ダルクの説明は続く。アウスは黙りきっており、ついつい忘れそうになる。とある世界で、ヌメロンコードがグランド・ナンバーズに分裂させられた。どういう訳か、この宇宙へ入ってきた。何者かの手に渡らないよう、デコイを自ら大量放出している。それこそがナンバーズであり、デュエリストに悪影響を与えている。そう整理しておく。

「ヌメロンコードを元の場所へ収めないといけません。ナンバーズ騒動を沈めるためにも」

「ナンバーズを1枚ごと回収しても、焼け石に水というわけか。グランド・ナンバーズ13枚をそろえないとね。大変な仕事量になりそうだ」



「ところで、気になっていたけどね。どうして、霊使いの名前なの?」

「ダルクもアウスも、星の知恵派教会の聖名ですよ。ナイ神父という人が、命名してくれました。俺の本名は、ヴルトゥーム・ウェイトリィといいます」

「君たちのいた世界は、クトゥルフ神話が実在しているの? そういえば、斎王琢磨もニャルラトホテプという言葉を使っていたらしい。何か関係があるのだろうか?」

「その辺りについては、時間を置いてから教えますよ」

「ナンバーズの話だけでも、頭が満杯になりそうだからね」

 それもあるだろうが、どこまで真実か見極める必要もある。モクバは注意深く観察をしている。《ネクロ・クリボー》が三白眼で見上げてきた。精霊の実体化についてもそうだが、訊きたいことは山ほどある。モクバが対面席へ迫りだす。

「よかったら、俺とデュエルをしない? こう見えても、少しはデュエルができるんだぜ」

「はいっ。よろしくお願いします」

 両拳を胸にやって、ダルク・ウェイトリィは笑顔満面で答えた。少しは決闘ができるか。俺を敗北させておきがら、よく言えたものだ。モクバは海馬瀬人から決闘戦術を学んできた。彼の実力を思いだすと、苦笑気味に吹いてしまう。カードを交えれば、どんな人間性か伝わってくる。海馬コーポレーションの面接法である。



 喫茶店を出てから、海馬ランドへと向かった。



『デュエル!』



【1ターン目:モクバ】LP4000、ドローフェイズ後の手札5枚

「先攻はドローできないか。魔法カード《トレード・イン》を発動する。レベル8《青眼の白龍》を手札から捨て、2枚ドロー」

「モンスター1体を裏守備表示で伏せる。カード1枚をセットして、ターンエンド」

 フリースペースにはギャラリーが集まってきている。モクバのデュエルだけでなく、ダルク・ウェイトリィにも惹かれたようだ。《青眼の白龍》を墓地送りにして、手札交換をしたか。パワータイプのドラゴン・デッキを拝めそうだ。



【2ターン目:ダルク】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
モクバ:モンスター1体を裏側守備表示でセットしている。魔法・罠ゾーンにカード1枚をセットしている。


「俺のターン、ドロー。《マジクリボー:攻撃力300・Lv1》を召喚! この召喚により、《クリボー》をデッキから手札へ加える」

 マジクリー! とんがり帽子のクリボーが、杖を振りかざした。魔法陣が床に広がって、そこから《クリボー》が跳びあがった。《ネクロ・クリボー》だけでなく、《マジクリボー》まで存在するとは。武藤遊戯が愛用してたモンスターに、モクバも感嘆している。

 《クリボー》系統は、あの現象以降も希少カードである。


「《マジクリボー》でセットモンスターを攻撃するよ」

「パワーに不安があるね。《クリボー・サポーター》を手札から墓地送りにして、《マジクリボー》の攻撃力を1500ポイントアップさせる」

 クリボーハットの少年が、スターロッドを指揮棒のように躍らせた。《マジクリボー》が煌めきを浴びて、攻撃力1800ポイントへパワーアップ。魔法弾を杖先から撃ちだして、《仮面竜:守備力1100・Lv3》を爆炎に喰らわせた。

「《仮面竜》が戦闘破壊されたので、攻撃力1500以下である《ドレッド・ドラゴン:攻撃力1100・Lv2・チューナー》をデッキから特殊召喚だ」

「リクルーターを伏せていたんだね。ターンエンド」



【3ターン目:モクバ】LP4000、ドローフェイズ後の手札4枚

(フィールド)
モクバ:《ドレッド・ドラゴン:攻撃力1100・Lv2・チューナー》が攻撃表示。魔法・罠ゾーンにカード1枚をセットしている。

ダルク:《マジクリボー:攻撃力1800・Lv1》が攻撃表示。


「俺のターン、ドロー。《クリッター:攻撃力1000・Lv3》を召喚。カード1枚をセット」

「手札から速攻魔法《銀龍の轟咆》を発動して、通常モンスターである《青眼の白龍:攻撃力3000・Lv8》を墓地から特殊召喚する」

 ギャラリーが唸った。得易くなったといえども、海馬瀬人の弟が伝説竜を召喚したのだ。薄暗いホールが、白き輝きに満たされる。ここからが本番だ。


「レベル8《青眼の白龍》に、レベル2《ドレッド・ドラゴン》をチューニング!」

「大火山に眠りし暴帝竜よ! 我が命に答えて、圧倒的なる力で敵を粉砕せよ! シンクロ召喚! 《トライデント・ドラギオン:攻撃力3000・Lv10》!」

 ドレッドヘアーのドラゴンがリングと化して、《青眼の白龍》を導く。シンクロ召喚が行われると、ホールが灼熱色に染められた。赤き三つ首竜が立ちあがる。大怪獣と呼べるほどの巨体で、ダルク・ウェイトリィの矮躯を見下ろす。モクバは容赦をしない。

「このシンクロ召喚により、自分フィールドのカード2枚、セットした《呪われた棺》と《クリッター》を破壊する。これで、《トライデント・ドラギオン》は3回攻撃が可能となる」

「ライフ1000ポイントを払い、永続罠《メンタルドレイン》を発動! これで、手札の《クリボー》は効果発動できない。いきなりで悪いけど、白星を貰うよ!」

 《クリッター》がフィールドから墓地へ送られたので、《仮面竜》がデッキサーチされる。《呪われた棺》が、相手プレイヤーのアドバンテージを減らす。そんなのは問題と感じないほど、ダルク・ウェイトリィは追いつめられている。三竜頭が開口して、ファイアーブレスを一斉に吐きつけた。視界一面が高熱により揺らされる。





【GX編:物語の始まり-その9】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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