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GX-31 闇の襲撃者! 遊馬VS暗黒界の狂王ブロン

「ドドドドスコイ」地【戦士族・効果】☆×4
①:自分フィールドにモンスター2体以上が存在する場合、このカードを手札から特殊召喚できる。②:このカードをX素材としてX召喚した場合、相手フィールドの表側攻撃表示モンスター1体を持ち主の手札に戻せる。
ATK1600 DEF1200


 遊城十代と九十九遊馬。この組み合わせでパーティーを組みます。

「魔法カード《リサイクル・フュージョン》を発動。《ジャイロイド》と《スチームロイド》を墓地融合して、《スチームジャイロイド:攻撃力2200・Lv6》を融合召喚!」

 丸藤翔という決闘者が、ダルク・ウェイトリィという女の子を相手に戦っている。どちらも、俺と同世代に見えるけどなぁ。ダルクは《クリボー》を使いこなす。《虹クリボー》を目にしたときは吃驚した。俺が持っているのと、イラストも効果も違うから。

「翔のやつ、ずいぶんと上達しているなぁ」

 十代さんはテレビを、じっと観ている。丸藤翔は友達らしい。ウィンナーを齧ると、熱い肉汁があふれてきた。すっげー美味い。店員さんが勧めてくれたスープもサイコー。

「速攻魔法《クリボーを呼ぶ笛》を吹いて、《ハネクリボー》を特殊召喚する」

「手札2枚を墓地へ送り、速攻魔法《進化する翼》を発動! 《ハネクリボー》を《ハネクリボーLv10》に進化させる。このカードをリリースして、特殊能力を使うよ!」

 黄金竜をまとって、たっぷりと白翼を輝かせる。《スチームジャイロイド》と《ペアサイクロイド》は光の洪水に呑みこまれた。丸藤翔のライフポイントは0になった。食堂内が歓声で盛りあがる。十代さんは残念そうにしている。《ハネクリボー》の精霊さんが、テレビに張りつく。同名モンスターだけあって、やっぱり気になるのかな?

「ダルク・ウェイトリィも《ハネクリボー》を使うのか」

「《フリーズ・クリボー》や《虹クリボー》もいたね。まるで、クリボー・パーティーだよ」

 ユベルが微笑んだ。よく十代さんに毒舌を吐いているから、ちょっと怖い。食堂内は他の客もいるけど、ユベルが視えるのは俺達のみだ。モクバという兄ちゃんが、テレビでナンバーズについて説明している。そいつが現れてから2ヶ月近く経っているらしい。G・ナンバーズまであるという。アストラルと関係があるのだろうか?



「ハートランドという場所は、この世界に存在しない。WDCが開かれた記録も見つからない。話を聞くかぎり、遊馬は別世界から来たんだな」

「バリアンやアストラルでもない異世界か。信じられないけど、実際にあるんだなぁ」

 いかにもヨーロッパの町という感じで、異世界って実感できない。小鳥や鉄男は、すっげー遠くにいるのか。ハートランド・シティがどうなっているのか、気になって不安だ。それにしても、モヒカンやスキンヘッドが多い気がする。

「あいつら、移民を嫌っているからな。あまり、見ない方がいいぜ」

「伝染病の件で苛立っているらしいよ。黒人狩りまでやるとは、人間って怖いねぇ」

 ユベルが嘲笑うと、十代さんが嫌そうにする。長閑な農村地帯から、都市部へと移った。開放的な街に、自動車が疎らに走行している。ガラの悪そうな白人集団が睨んでくるも、十代さんが視線を返すと逃げていく。気楽そうな兄ちゃんに見えるけど、修羅場を潜っていそうだ。警察官もけっこういて、物騒さに満ちている。

「ARデュエル? 遊馬のいた世界では、面白そうなデュエルをやってたんだな。D・ゲイザーってヤツを装着しないと、モンスターとフィールドが視えないか」

「こっちのデュエルが吃驚だよ。ソリッド・ヴィジョンとか。召喚方法も多いし」

「シンクロやエクシーズが来たのは、ここ最近だよ。空が瞬いてから、デュエルの法則が変わった。ヌメロンコードの件と関係がありそうだな」

「ヌメロンコードは世界を書き換えるんだね? この不思議現象も、そいつが原因に違いない。クトゥルフというヤツが狙っているのなら、探し回っていることだろう」

 ユベルも言葉を継ぐ。十代さんから、根掘り葉掘りと訊かれまくった。記憶を整理整頓してみよう。クトゥルフがヌメロンコードを展開して、それをアストラルが砕いた。異次元への裂目が開き、ヌメロンコードも俺も吸いこまれた。そうして、この世界へ送られたようだ。ヌメロンコードの方が先に来たようだけど。



「エルマーのヤツ、ナンバーズを得てから過激になったよなぁ」

「難民キャンプを焼き払うって本当か?」

「声を沈めろ。警官に聞かれるぞ。こっちの東洋人は耳に入っても大丈夫だろう。どうせ、俺達の言葉も分からない。黒人どもが伝染病を撒きやがったから、当然の報いだ」

「そこまで、しなくても。イスラムのテロリストが暴れて、故郷を追われたんだろう? あいつらだって可哀想じゃん。ウイルスだって特効薬で鎮まったし。移民のせいで失職したから、憂さ晴らしをやってた。こんな過激派になるなんて」

 モヒカンとサングラスが通りすぎた。十代さんが眉をしかめる。



「十代。大きな力を感じる」

「ナンバーズか。邪悪な精霊もいるようだな。遊馬は警察官の近くにいるんだ」

「そんなことを言っても、この子は追ってくるさ」

 突然なことに、十代さんが走り始めた。俺もついていく。《虹クリボー》も気配を感じたようで、何か騒いでいる。人々が慌てるように逃げていく。化物だぁと叫んでいる。極右団体というのが襲撃されているらしい。息が切れそうになるほど走ると、ヤバいのが見えてきた。ソリッド・ヴィジョンのモンスターじゃなくて、実体化している感じだ。

「噂は耳にしたけど、アイツらが本当に復活したとは」

 そこには、吃驚仰天な光景が広がっていた。《暗黒界の騎士 ズール》や《インヴェルズ・グレズ》がデュエルをしている。モンスターは他にもいて、黒服集団が石畳に倒れていた。たしか、《暗黒界の狂王 ブロン》だと思う。こっちへ近づいてきた。

「久しぶりだな。遊城十代」

「どうやってか知らないが、蘇ったらしいな。ブロン!」

「我らは復活を果たし、アルマ・ウェイトリィの命により動いている」

「アルマ・ウェイトリィ?」

「我らが闇の女王だ。グランド・ナンバーズを集めておられる。スカーの報告により、貴様らの行動は掴んでいた。九十九遊馬と言ったか。ナンバーズの匂いが漂ってくる。遊城十代に対する復讐は、後に取っておこう。さぁ、デュエルを始めるぞ!」

 十代さんは怒りを湛えている。何だか、知りあいみたいだけど。ブロンが詠唱すると、俺が引き寄せられた。視えない腕に掴まれたような感じで。十代さんが止めようとするも、ブロンが目前に立っていた。すっげー怖い顔で迫ってくる。倒れている決闘者を足蹴りにして、牙いっぱいの大口を開いた。ぼとりと涎が落ちて、気持ち悪い。

「ナンバーズを回収したが、この者らは弱すぎる。貴様は我を愉しませろよ」

 バリアみたいのに囲まれている。この決闘から逃げられないのか。十代さんと目を合わせて、しっかりと頷く。《ドドドドスコイ》や《レインボー・シールド》など、新たなカードもゲットしたんだ。デプレには勝てなかったが、もう負けない。



『デュエル!』



【1ターン目:遊馬】LP4000、ドローフェイズ後の手札5枚

「俺の先攻。《ゴゴゴゴラム:守備力0・Lv4》を召喚。このカードは召喚すると守備表示になる」

「カード1枚をセットして、ターンエンド」

 《ゴゴゴゴラム》がトゲ金棒を引きずりながら歩いてきた。ずんぐりとした岩石体を屈ませる。攻撃力が2300ポイントもあるけど、召喚すれば守備表示となってしまう。《ガムシャラ》も仕掛けたから、反撃準備も整っている。攻撃されても、攻撃表示となるのだ。



【2ターン目:ブロン】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
遊馬:《ゴゴゴゴラム:守備力0・Lv4》が守備表示。魔法・罠ゾーンにカード1枚をセットしている。


「我のターン、ドロー。魔法カード《暗黒界の取引》を発動する。互いに1枚ドローして、手札1枚を捨てる。《暗黒界の軍神 シルバ:攻撃力2300・Lv5》は手札から捨てられると、復活できるのだ」

「魔法カード《暗黒界道》を発動! 手札の《暗黒界》2枚をデッキに戻して、3枚ドローする」

「さらに、魔法カード《暗黒界の雷》を発動するぞ。そのセットカードを破壊して、《暗黒界の武人 ゴルド:攻撃力2300・Lv5》を手札から捨てる。こいつも蘇る」

 曇天から雷が落ちてきて、《ガムシャラ》を殴りつけた。カード効果で捨てられると、《暗黒界》モンスターは墓地から特殊召喚される。金銀魔人が俺を挟みこむように立ちあがった。武器を手にしており、殺されそうな気分になってしまう。


「レベル5《暗黒界の軍神 シルバ》と《暗黒界の武人 ゴルド》で、オーバーレイ・ネットワークを構築! 《終焉の守護者 アドレウス:攻撃力2600・R5・O×2》をエクシーズ召喚!」

「ORU1体を取り除くことで、《ゴゴゴゴラム》を破壊する」

 巨漢どもが暗黒渦へ跳びこむ。モクモクと闇霧が湧いてくる。それは不気味な人型となり、か細く哂う。ORUを投げつけて、《ゴゴゴゴラム》をレンガ状に砕いた。《暗黒界の軍神 シルバ》と《暗黒界の武人 ゴルド》で攻撃をすると思ったけど。

「《ゴゴゴゴラム》が破壊されたから、《ゴゴゴゴーレム》をデッキから墓地へ送る」


「《終焉の守護者 アドレウス》でダイレクト・アタック!」

「《タスケルトン》を墓地から除外して、その攻撃を無効にする」

 《暗黒界の取引》で落としたモンスターだ。黒豚が跳びだして、くしゃみを爆発させた。骨だけ吐きだして、敵の体当たりを妨害する。黒翼を羽ばたかせて、《終焉の守護者 アドレウス》は豚骨を避ける。《ガムシャラ》を使えなかったけど、ダメージは受けなかった。次で一気に攻めまくろう。いや、こういう時こそ油断禁物! アストラルが、そう教えてくれた。

「カード1枚をセットして、ターンエンド」



【3ターン目:遊馬】LP4000、ドローフェイズ後の手札4枚

(フィールド)
遊馬:無し。

ブロン:《終焉の守護者 アドレウス:攻撃力2600・R5・O×1》が攻撃表示。魔法・罠ゾーンにカード1枚をセットしている。


「俺のターン、ドロー。《ゴゴゴゴースト:攻撃力1900・Lv4》を召喚」

「魔法カード《渾身の一撃》を発動する。《ゴゴゴゴースト》は戦闘破壊されず、バトルダメージも発生しない。モンスターを攻撃したら、そいつをダメージ計算後に破壊する」

 手札に来てくれたのは《虹クリボー》。《レインボー・シールド》もあるから、防御は最強クラスだ。青火を揺らめかせながら、鎧武者が刀を握った。パワーでは負けるも、《渾身の一撃》で《終焉の守護者 アドレウス》を効果破壊できる。ブロンが歓喜を吐きだす。


「ライフを1000ポイント払い、罠カード《闇の取引》を発動する。貴様の発動した通常魔法は、相手の手札1枚をランダムに捨てるとなる」

「《暗黒界の鬼神 ケルト:攻撃力2400・Lv6》が相手によって捨てられた。こいつを墓地から特殊召喚する。さらに、《暗黒界の導師 セルリ:攻撃力100・Lv1》をデッキから貴様の下へ送ってやろう。我が臣下であるゆえ、丁重に受け入れよ」

「《暗黒界の導師 セルリ》が《暗黒界》により特殊召喚された。我は手札から《暗黒界の闘神 ラチナ:守備力2400・Lv6》を捨てる。こやつも蘇り、悪魔族である《終焉の守護者 アドレウス》の攻撃力を500ポイントアップさせる」

 《渾身の一撃》は書き換えられた。スケルトンボディの鬼が降りてくる。《暗黒界の導師 セルリ》が俺の傍へ歩いてきた。杖をかざして、プラチナボディの魔神を招く。《終焉の守護者 アドレウス》も攻撃力3100ポイントまでパワーアップした。自分から手札を捨てといて、俺に捨てさせられた扱いだ。もう、守備に回るしかない。

「カード1枚をセットして、ターンエンド」



「我が勝利すれば、貴様のナンバーズを奪う」

「我のターン、ドロー。レベル6の《暗黒界》2体で、オーバーレイ・ネットワークを構築! 《デスメタル・クラウザー・デーモン:攻撃力2500・R6・O×6》をエクシーズ召喚!」

 曇天が暗く染まる。最狂最悪の魔神が呼びだされた。





【GX編:九十九遊馬の旅立ち-その31】





「あれが九十九遊馬ですか。ヤンチャそうで、私の好みなのです」

 高層建築物の屋上に、人形めいた少女が立っていた。《D・ナポレオン》を肩に乗せて、眼下の決闘を眺めおろしている。楽しそうに笑みを零す。

「センサーの反応ぶりからすると、グランド・ナンバーズですね。ブロン君が負けたら、このアルマ・ウェイトリィが挑みますよ」




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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