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GX-46 ハートランドの行方! ギラグVS天馬月行

「武装転生」通常罠
①:墓地から「アーティファクト」モンスター1体を特殊召喚する。その後、自分の魔法&罠ゾーンのカード全てを破壊する。


 時間的に過去へと遡ります。ゼアルの世界では、先攻でもドローできます。

 アストラルは命をかけて、ヌメロンコードを13に砕いた。どこかの異世界へと、それらを送りこんだ。旧支配者の手に渡すのは危険と考えたのだろう。ハートランドのテーマパークにて、空間の裂目が閉じようとしている。それを呆然と眺めるのは、青髪の少女クトゥルフ。

「そんな。あと一歩だったのに。ログアウト・プログラムを完成させれば、みんなで現実世界へ帰れるのに。NPCの癖に、邪魔をしやがってっ! データの分際でっ!」

 顔面蒼白に崩れ落ちると、呪詛を呟きだす。ナイ神父が心配そうに近づくも、彼女は悲鳴を軋らせた。右手を振りあげて、立体映像らしき窓を開ける。そこに描かれている文字は、ナイ神父にも理解不能なもの。無理に読もうとしたところで、意味不明な立体文字が躍っているようにしか見えない。クトゥルフは口元を曲げた。

「ガタノトーア君のアイテムがあるわねぇ。ハートランド・ワールドの住人どもを、永遠の苦しみに堕としてやる。意識を残しながら、石化するといいわ」

 ホロウィンドウを指先で操って、アイテム欄を選択する。危険を感じたのか、ナイ神父は大きく距離を取ろうとする。こうなったら、彼女を止められない。スキル欄までも開いて、何かを始めようとしている。クトゥルフは肉塊に包まれた。とてつもないスピードで、それは膨張していく。蛸魔神と形容するしかない怪獣へと成して、テーマパークに立ちあがった。ジェットコースターのレールは薙ぎ倒され、コロンちゃんハウスも押し潰された。

「クトゥルフ! 何をしている⁉」

 クトゥグアは親友へ視線を向けた。名状しがたき大怪獣の威圧を受けたせいか、雨雲が吹きとばされていく。こんな状況であるも、石化させられた従業員らは無傷で済んでいる。肉体を固くされたことが幸いしたようだ。クトゥルフは重低音を響かせると、羽を広げた。はるか上空まで噴きあげられた呪いが、世界中へと注がれていく。



「何てことを」

「やれやれだぜ」

 カプリコーンはバリアを解除すると、悲しそうに言葉を零した。タウルスも怒りを表している。クトゥルフによって、人間達が無抵抗に石化させられていく。クトゥグアはギラグ一行を止めていたが、すぐにも上空から降りていく。ギラグらバリアン戦士も追いかける。

「俺らに避難する資格もないだろう。フェイカーやトロンを利用してきたんだ。さらには、ドン・サウザンドの欠片を使って、ヌメロンコードを疑似的に造ろうとさえしている」

「それでも、納得できません! その計画も大反対です」

 レオの言葉に、カプリコーンが反抗した。ピスケスが鼻で哂う。シティは大参事に落とされている。ほとんどの人間は石へと変えられてしまい、困惑に晒されている。クトゥルフは縮んでいき、元の少女姿へと戻ったようだ。クトゥグアがクトゥルフに駆け寄ると、頬を叩いた。ギラグもアスファルトに着地する。青髪少女は悄然とうつむいている。

「クトゥルフ。そんなことをしている場合か? 異世界への裂目は閉じきってない。ヌメロンコードを追いかけよう。殴ったことは謝るよ」

「う、うん。私こそ、ごめんなさい。むかついたから……」

「行くぞと言いたいところだが、邪魔者は残っていやがる。天馬月行に命ずる。デュエルでバリアンどもを食い止めろ」

 赤髪が指を鳴らす。どこからともなく、青年決闘者が歩いてくる。彼の眼差しには、空虚さしかつまってない。ナイ神父は血走った双眸で、クトゥルフを睨みつけている。クトゥグアに促されると、従うしかないが。ギラグが巨躯を揺らして、天馬月行と向いあう。

「デュエルは俺がやる。レオとタウルスは異世界へ向かえ。ピスケスは応援部隊を呼べ。カプリコーンは石化させられた人間達を救うんだ」

 カプリコーンが嬉しそうに返事を弾ませた。クトゥグアやナイ神父は、既に去っている。レオとタウルスは追跡する。ヒューマンタイプであるも、バリアンの姿は異形といえよう。ギラグが気を集中させると、その姿が人間態へと変化していく。武骨な顔に、筋肉で盛りあがった巨漢へと。スマートな美形である天馬月行とは対照的だ。

「天馬月行と言ったな。この姿で戦ってやる。こちらの方が、貴様も落ち着けるだろう」

「要らぬ気遣いだ」



『デュエル!』



【1ターン目:ギラグ】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「俺のターン、ドロー。モンスター1体を裏守備表示で伏せる。カード1枚をセットして、ターンエンド」

 廃墟と化したテーマパークには、石化させられた人間達が転がされている。異世界への裂目は開いたままであり、周囲一体の瓦礫を食べている。石化人間まで吸いこまれないように、カプリコーンは安全地帯まで運んでいた。



【2ターン目:月行】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
ギラグ:モンスター1体を裏側守備表示でセットしている。魔法・罠ゾーンにカード1枚をセットしている。


「私のターン、ドロー。カード5枚をセットして、ターンエンド」

 天馬月行は攻撃もしなかった。モンスターすらも召喚しない。トラップ戦術を使うのだろうか。モヒカンヘッドに鍛え抜かれた軍服姿と、ギラグの人間態も威圧感にあふれたものである。それに圧された様子もなく、月行は冷静さを湛えている。



【3ターン目:ギラグ】LP4000、ドローフェイズ後の手札5枚

(フィールド)
ギラグ:モンスター1体を裏側守備表示でセットしている。魔法・罠ゾーンにカード1枚をセットしている。

月行:魔法・罠ゾーンにカード5枚をセットしている。


「俺のターン、ドロー。《殺炎星-ブルキ:攻撃力1700・Lv4》を召喚。ダイレクト・アタック!」

「罠カード《アーティファクトの神智》を発動します。デッキより《アーティファクト-カドケウス:守備力2400・Lv5》を特殊召喚!」

 梁山泊の褐色戦士・鉄牛は、板斧を二刀流にして突撃していく。天馬月行を討とうとするも、金属同士の衝突音が響いた。神杖によって、斧攻撃を防いだのだ。光輝く人型が、《アーティファクト-カドケウス》を両手にしている。


「速攻魔法《アーティファクト・ムーブメント》をリバース! マジックとしてセットした《アーティファクト・ベガルタ》を破壊することで、《アーティファクト・アキレウス》をデッキよりセットします」

「《アーティファクト・ベガルタ:守備力2100・Lv5》は相手ターンに破壊されました。このカードを特殊召喚して、私のセットカード2枚を破壊します」

 《アーティファクト》は魔法カード扱いとして、フィールドにセットできる。その状態で相手ターンに破壊されると、特殊召喚できる。《アーティファクト・ベガルタ》という大剣を、赤き光戦士が振りかざす。天馬月行の魔法・罠ゾーンには、カード2枚が残されている。わざわざ、自ら潰すのだ。どちらも、《アーティファクト》であろう。


「《アーティファクト-アイギス:守備力2500・Lv5》はマジックとして破壊され、特殊召喚されます。このターン、《アーティファクト》はカード効果の対象にならず、効果破壊されません」

「《アーティファクト-モラルタ:攻撃力2100・Lv5》も特殊召喚されます。この特殊召喚により、《殺炎星-ブルキ》を破壊します」

「《アーティファクト-カドケウス》の効果も忘れないように。《アーティファクト》が相手ターンに特殊召喚されるたび、1枚ドローできます。3体を特殊召喚したゆえ、3枚ドロー」

 女戦士が大盾を構えている。ギラグが《激流葬》を仕掛けていようが、そいつは通じないだろう。《アーティファクト・ベガルタ》と対になるべき大剣を、青き光戦士が振るう。表側表示カードを破壊対象として。《殺炎星-ブルキ》は斬られて消滅した。《アーティファクト-カドケウス》は光り、主に恵をもたらす。ギラグはエンド宣言を唱えるしかない。



【4ターン目:月行】LP4000、ドローフェイズ後の手札5枚

(フィールド)
ギラグ:モンスター1体を裏側守備表示でセットしている。魔法・罠ゾーンにカード1枚をセットしている。

月行:《アーティファクト-モラルタ:攻撃力2100・Lv5》が攻撃表示。《アーティファクト-カドケウス:守備力2400・Lv5》&《アーティファクト・ベガルタ:守備力2100・Lv5》&《アーティファクト-アイギス:守備力2500・Lv5》が守備表示。魔法・罠ゾーンにカード1枚をセットしている。


「ペガサス様は仰いました。私は限界まで成長を遂げたがゆえに、パーフェクト・デュエリストだと。成長の可能性こそ潰えているが、貴方程度を倒す実力は備えています。私のターン、ドロー」

「レベル5《アーティファクト-モラルタ》と《アーティファクト-ベガルタ》で、オーバーレイ・ネットワークを構築! 《アーティファクト-デュランダル:攻撃力2400・R5・O×2》をエクシーズ召喚!」

「レベル5《アーティファクト-カドケウス》と《アーティファクト-アイギス》で、オーバーレイ・ネットワークを構築! 《始祖の守護者ティラス:攻撃力2600・R5・O×2》をエクシーズ召喚!」

 2つの光渦へと、古代遺物が吸いこまれていく。そこから昇ってくるのは、黄金翼を備えた天使。ソードとシールドを構えこみ、堂々とした姿で立ちあがる。《アーティファクト-モラルタ》と《アーティファクト-ベガルタ》も融合召喚したかのように、一振りの聖剣となった。天馬月行は攻撃宣言を放つ。





【GX編:動きだしたバリアン-その46】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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