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GX-50 天上院吹雪VSトーマス・アークライト


遊☆戯☆王ZEXAL DVDシリーズ DUELBOX【5】遊☆戯☆王ZEXAL DVDシリーズ DUELBOX【5】
(2012/10/17)
畠中祐、入野自由 他

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 Ⅳさんのことですよ。新たなる《GNo》も登場します。

「あららっ。剣山くん、負けちゃったねぇ」

 ディスプレイを眺めながら、天上院吹雪は嘆息する。ティラノ剣山は、デュエル番長に敗北させられた。彼の恐竜戦術も進化を遂げているが、《剣闘獣》には敵わない。アカデミアで一緒に過ごした仲間としては、まことに残念だ。連絡をしてみたところ、リベンジする気にあふれていたが。たしか、レイちゃんが生放送に出演しているはず。チャンネルを変えてみる。

『アメリカへ渡って、ダンサーとして大活躍! 女優としても輝いて、ハリウッド映画にまで出演されるなんて、人生の大先輩として尊敬してますよ』

『あらっ。大先輩って、オバちゃんってこと?』

『そ、そんなことありませんよ。大人の魅力にあふれて、私も真崎杏子さんにメロメロですよ』

 レイちゃんも気持ちを切りかえて、仕事に励んでいる。自分の人間関係に不安を抱いて、ダークネスの世界へ飛びこんだ時期も長い。誰からも忘れられないか、いつも不安で怖かった。俺のしたことは、絶対に許されないもの。遊城十代らが卒業した後は、レイちゃんとティラノ剣山に引っ張りまわされた。コスプレをさせられるわ、変顔漫才をさせられるわで、散々な目にあったと覚えている。それらも最高の思い出になっているが。

「優介も、すっかり明るくなったね」

「そうかなぁ」

 吹雪が肘をつきながら、微笑みを向けてきた。ガラステーブルへ手を伸ばして、ガラスコップを掴む。ストレートティーで喉を潤わせた。《GNo》を有していると、襲撃される危険に遭うかもしれない。友人のことが、とても心配になってくる。アナシス船長を倒して、《GNo.10 鬼の副長・土方歳三》を手にしたから。彼の実力を考えれば、杞憂に終わりそうだが。



「調査の方は進んでいるかい?」

「あの日から増えたカードについては、かなり把握した。シンクロやエクシーズだけでなく、ペンデュラムまである。秋葉原では提督らが乱用しているそうだ。ヨハン・アンデルセンも使っているらしい。環境が急に変わったので、調整も大変だよ」

 俺はI2社のデュエル環境調整部で働いている。ゲームバランスを崩さないように、デザイナーへ注文を送ったりもする。前田主任とも、よく相談をしているものだ。天上院吹雪というプロデュエリストについていき、現地調査を行っている。高速決闘が流行っているようで、昔ながらのプレイを通すのは大変そうだ。こんなデュエル環境にもかかわらず、吹雪達は昔ながらの戦術で連戦連勝を続けている。心から尊敬するしかない。

「ペンデュラムには興味津々だよ。《真紅眼の黒竜》と相性抜群のがあれば、使ってみたいな」

「前田さんも独自にPモンスターを増やすというし、出会えるかもね」

「それは楽しみにしておこう。そろそろ、時間のようだね。イベント・デュエルが始まるけど、僕と観客前で戦ってみないか?」

「今の俺じゃ、吹雪には敵わないと思うよ」

「そうかなぁ」

 プロ決闘者として、トップクラスをキープしているのだ。軽そうにも見えるが、並々ならぬ努力を重ねているはず。デュエルを重ねるだけで実感させられる。アナシスさんに豪華客船へ招待された。プロを集めての決闘大会は盛りあがりそうだ。船長がナンバーズに憑かれて暴走したが、吹雪の活躍により止められた。放送も流れてきたことだし、行くとしよう。



「《褐色のウォリアー》をリリースして、《漆黒の豹戦士パンサーウォリアー》でダイレクト・アタック!」

 吹雪の連戦連勝は当然のように続いている。アイドルのごとき雰囲気も濃く、女性陣の歓声は凄まじいものだ。楽団がオーケストラを奏でて、デュエルを壮大に盛りあげてくれる。パーティー会場は豪華絢爛であり、ちょっと落ち着かない。

「フィールド魔法《究極のステージ衣装》を発動!」

 怖そうな人もいるなぁ。オールバックの男が、鋭い視線を向けている。格好からすると警備員だろうか。視線を合わせてしまったので、つい逸らしてしまう。5人抜きを決めたところで、新たな挑戦者が入ってくる。正装の人ばかりだけど、彼らの装いは貴族のようだ。右目辺りに傷のある少年が、吹雪へ挑戦状を叩きつける。

「俺はⅣ。トーマス・アークライトって本名もあるが、好きな方で呼ぶがいい」

「《GNo》を賭けて、俺とデュエルをしろ。天上院吹雪と言ったな。お前の生温いデュエルでは、観客も満足できないだろう。本物のファンサービスってヤツを魅せてやるよ」

「それは楽しみだね。さっそく、始めようじゃないか」

 ずいぶんと失礼なことを言ってくれる。《GNo》を狙っているということは、カード・プロフェッサーや神代凌牙の仲間だろうか。トーマスの右手甲には、紋章らしきものが描かれている。吹雪は挑発ごときに乗せられず、彼らしい態度を崩さない。



『デュエル!』



【1ターン目:Ⅳ】LP4000、ドローフェイズ後の手札5枚

「俺の先攻。《ギミック・パペット-ボムエッグ:攻撃力1600・Lv4》を召喚する。《ギミック・パペット-ネクロ・ドール》を手札から捨てることで、800ポイントのダメージを与える」

 貴族めいた卵人形が左右半分に割れて、光弾を飛ばしてきた。吹雪へ命中しまくり、ライフを3200ポイントまで減らす。《ギミック・パペット-ボムエッグ》は丁寧なお辞儀をした。トーマスはカードも伏せずに、エンド宣言をする。



【2ターン目:吹雪】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
Ⅳ:《ギミック・パペット-ボムエッグ:攻撃力1600・Lv4》が攻撃表示。


「僕のターン、ドロー。《黒竜の雛:攻撃力800・Lv1》を召喚。このモンスターをリリースして、《真紅眼の黒竜:攻撃力2400・Lv7》を手札から特殊召喚する」

「魔法カード《黒炎弾》を発動! 《真紅眼の黒竜》の攻撃力分だけ、ダメージを与える」

 いきなり、容赦無しのプレイング。《真紅眼の黒竜》は卵から孵ると、急速成長して羽ばたく。専用魔法を使っての、2400ポイントバーン。黒炎弾を吐きつけられて、トーマスは呻きをあげた。そのライフは1600ポイントまで焼かれていく。このターン、《真紅眼の黒竜》は攻撃宣言できない。その程度で安心をすれば、痛い目に遭うだろう。


「《真紅眼の黒竜》をリリースして、《真紅眼の闇竜:攻撃力2400・Lv9》を手札から特殊召喚! 《ギミック・パペット-ボムエッグ》に攻撃するよ! ダークネス・ギガ・フレイム!」

 ダークネスの力を使わずとも、《真紅眼の黒竜》をパワーアップできる。《黒炎弾》の制約からも放たれて、《真紅眼の闇竜》は会場中を飛び回る。セメタリーのドラゴン1体につき、攻撃力が300ポイントアップするんだ。黒き爆炎を叩きこみ、《ギミック・パペット-ボムエッグ》を吹きとばした。卵貴族は粉々に割られてしまう。トーマスも派手に転がされて、ライフを200ポイントまで減らされた。すぐにも立ちあがるが。

「《ギミック・パペット-ボムエッグ》が戦闘破壊されたから、こいつを除外する。《ギミック・パペット-ナイト・ジョーカー:守備力1600・Lv8》を手札から特殊召喚!」

「カード1枚をセットして、ターンエンド」

 大鎌を振りながら、道化人形が踊り歩いてきた。トーマスがセットカードを伏せてなかったのは、彼にとって幸いだろうか。何しろ、1ターンキルを免れたのだから。吹雪は《スタンピング・クラッシュ》を手にしている。このマジックを使えば、魔法・罠カードを破壊するだけでなく、500ポイントのダメージまで与えられる。真後に立っているので、ちらっと覗けた。



【3ターン目:Ⅳ】LP200、ドローフェイズ後の手札3枚

(フィールド)
Ⅳ:《ギミック・パペット-ナイト・ジョーカー:守備力1600・Lv8》が守備表示。

吹雪:《真紅眼の闇竜:攻撃力3000・Lv9》が攻撃表示。魔法・罠ゾーンにカード1枚をセットしている。


「このぐらいで調子に乗るなよ。俺のターン、ドロー。《ギミック・パペット-ギア・チェンジャー:攻撃力100・Lv1》を召喚して、モンスター効果を発動だ。このカードのレベルを、《ギミック・パペット-ナイト・ジョーカー》と同じ8にする」

「レベル8《ギミックパペット》2体で、オーバーレイ・ネットワークを構築! 《No.15 ギミック・パペット-ジャイアントキラー:攻撃力1500・R8・O×2》をエクシーズ召喚!」

「魔法カード《RUM-アージェント・カオスフォース》を発動! 人類の英知の結晶が、運命の糸を断ち切る使者を呼ぶ! カオス・エクシーズチェンジ! 《CNo.15 ギミック・パペット-シリアルキラー:攻撃力2500・R9・O×3》!」


「ORU1体を取り除くことで、《真紅眼の闇竜》を破壊する。その攻撃力分だけダメージを与える」

 黒き処刑人形が現れたかと思えば、黄金人形へと進化した。鋼鉄翼を広げて、天井近くまで浮かんでいく。ORUは結晶化して固まっている。そいつを眩く輝かせて、《真紅眼の闇竜》の破壊を狙っている。《CNo.15 ギミック・パペット-シリアルキラー》の直接攻撃まで決まれば、吹雪は負けてしまう。その心配は要らないけどね。

「闇属性モンスターが効果対象となったね。カウンター罠《闇の幻影》を発動するよ。《CNo.15 ギミック・パペット-シリアルキラー》の特殊能力を無効にして破壊する」

 《真紅眼の闇竜》は破壊されなかった。カウンターのダークブレスを吐きつけて、《CNo.15 ギミック・パペット-シリアルキラー》を蒸発させた。天上院吹雪の強さに、観客衆も沸きあがる。自信満々に登場したが、トップクラスの前では仕方がない。トーマスの連れである少女も、心配そうに手を伸ばしている。おそらくは、妹さんであろう。トーマスの手札は1枚しか残されてない。こいつを伏せたとしても、《スタンピング・クラッシュ》の餌食にするのみ。

「カード1枚を伏せて、ターンエンドだ」

 吹雪の勝ちで決まりだ。





【GX編:動きだしたバリアン-その50】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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