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D-7 神月アンナVSセレナ

「No.81 超弩級砲塔列車スペリオル・ドーラ」地【機械族・エクシーズ・効果】★×10
レベル10モンスター×2
①:1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターはターン終了時まで、そのモンスター以外のカードの効果を受けない。この効果は相手ターンでも発動できる。
ATK3200 DEF4000


 サブヒロイン同士の対決です。

「ここは、どこだ?」

 セレナは辺りを見渡す。近未来的な街が、どこまでも広がっている。アカデミアにいたはずだが、このような場所に立っている。いったい、私に何が起こったのであろうか。たしか、ニャルラトホテプと名乗る少女が這入ってきて……。思いだそうとすれば、頭痛に苛まわれてしまう。セレナの記憶は不安定に揺らいでいた。
 視線を空へと持ちあげる。ユニークなビルディングから、ハートのシンボルが青空を刺すように生えている。お掃除ロボットが近づいてきた。空缶を拾って体内へと収める。

「何だ、お前っ⁉ いきなり現れて?」

 赤髪の少女がエアバイクからおりてきた。まじまじと、セレナを注視している。

「そういえば、オベリスク・フォースっていう変な奴らも、いきなり現れたよなぁ。ハートランドを滅ぼすみたいなことを言ってたけど、ギラグのオッちゃんに全滅していた。俺の出番が無かったぜ」

 独り言を紡いでいく赤髪少女。1人で勝手に頷いている。セレナにとって聞き捨てならない言葉があった。オベリスク・フォースだと。たしか、バリアン七皇に惨敗したと耳にしている。アカデミアの精鋭部隊ですらも雑魚扱いの次元か。実に興味深いではないか。

「お前も、この次元のデュエリストか」

「そうだぜ。次元というのが、いまいち分からないけど」

「ならば、このセレナとデュエルをしろ」

「いいぜ。この神月アンナ、その挑戦を受けてやる!」



『デュエル!』



【1ターン目:アンナ】LP4000、ドローフェイズ後の手札5枚

「俺の先攻。フィールド魔法《転回操車》を発動する。って、アレ?」

 公園広場に転車台が浮びあがる。拡張現実による映像ではない。D・ゲイザーを外しても、それは視えてしまう。ギャラリーも両目をパチクリとさせているようだ。アンナは驚いてしまうも、そこに囚われず決闘を続けていく。

「まぁ、いいや。《深夜急行騎士ナイト・エクスプレス・ナイト:攻撃力3000・Lv10》をリリース無しで召喚する。攻撃力は0になってしまうがな」

「レベル10の地属性・機械族を召喚したんだ。《転回操車》の効果を発動するぜ。《無頼特急バトレイン:攻撃力1800・Lv4》をデッキから特殊召喚!」

 騎士を生やした急行列車が、線路上を駆けてくる。転車台は回りだして、《無頼特急バトレイン》を車両基地から招く。1800以上の攻撃力を持つ、レベル4の地属性・機械族を特殊召喚した。そのモンスターはレベル10となる。《転回操車》の1つめの効果だ。相手に与えられる戦闘ダメージはターン終了時まで0となるが、1ターン目なので関係ない。


「《無頼特急バトレイン》の列車効果を使うぜ。500ポイントのダメージを与える」

 赤き列車がビームを発射した。セレナは舞いあげられて、芝生へと叩きつけられる。3500ポイントまでライフを削られるも、悲鳴を漏らさない。


「レベル10《無頼特急バトレイン》と《深夜急行騎士ナイト・エクスプレス・ナイト》で、オーバーレイ・ネットワークを構築! 鉄路の彼方より、地響きともに、ただいま到着! 現れろ、《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス:攻撃力3000・R10・O×2》!」

「ORU1体を取り除いて、2000ポイントのダメージを与えるぜっ!」

 列車という鋼鉄隗が光渦へと呑みこまれていく。そこから現れたのは、80cm列車砲という超弩級兵器である。10mを超える全高は、リアルなものとして公園広場に鎮座している。押し潰されそうな迫力に当てられて、観衆も声を発せられない。セレナへと砲塔を向けてから、ORUを砲弾として撃ち放った。その威力は凄まじいが、砲撃音も近所迷惑というレベルじゃない。1500ポイントまでライフを爆破されて、セレナは再び倒れこんだ。

「1ターン目で、ここまでするとは」

「カード1枚をセットして、ターンエンド。《無頼特急バトレイン》はORUとして墓地へ送られた。そのエンドフェイズだ。《重機貨列車デリックレーン》をデッキサーチ!」

 《無頼特急バトレイン》が墓地送りとなったエンドフェイズ、デッキからレベル10以上の地属性・機械族1体を手札へと加えられる。カード・アドバンテージも確保しておく。大味に見えて、きっちりと戦略を練っている。それが神月アンナというデュエリスト。オベリスク・フォースでも苦戦させられるだろう。セレナは改めて、意識を引き締める。



【2ターン目:セレナ】LP1500、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
アンナ:《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス:攻撃力3000・R10・O×1》が攻撃表示。フィールド魔法《転回操車》が発動中。魔法&罠ゾーンにカード1枚をセットしている。


「エクシーズ使いよ。今度は、私が融合デッキの力を見せてやろう。ドロー」

「《月光黒羊》を手札から捨てる。デッキより《融合》を手札へ加える」

「《月光白兎:攻撃力800・Lv2》を召喚する。この召喚により、《月光黒羊:守備力600・Lv2》を墓地から守備表示で特殊召喚!」

「さらなる《月光白兎》の特殊能力を発動するぞ。このカード以外の《ムーンライト》カードの数まで、お前の魔法・罠カードを手札へ戻す。何を仕掛けたのか分からないが、罠を使わせない!」

 女性型の獣人モンスターは、線路上空を優雅に舞いはじめる。仮面下の口が蠱惑的に笑んでいる。ミュージカル的な演出に、観客達は楽しそうに見あげている。アンナも見惚れていたが、ちょっと残念な気持ちになっている。伏せていた通常魔法《臨時ダイヤ》をバウンスさせられた。墓地へ送られたなら、レベル10の機械族である《深夜急行騎士ナイト・エクスプレス・ナイト》を墓地から回収できたのに。手札から発動すれば、蘇生効果を発揮するものだが。


「フィールドの《月光白兎》と《月光黒羊》を《融合》!」

「月光に映え躍動する兎よ! 漆黒の闇に潜む獣よ! 月の引力により渦巻きて、新たなる力と生まれ変わらん! 融合召喚! 現れいでよ! 月明かりに舞い踊る美しき野獣! 《月光舞猫姫:攻撃力2400・Lv7》!」

「魔法カード《融合回収》を発動する。自分墓地より《融合》、さらには融合素材とした《月光黒羊》を手札に加える。私の融合召喚は、まだまだ続くぞ!」

「手札の《月光黒羊》と、フィールドの《月光舞猫姫》を《融合》!」

「漆黒の闇に潜む獣よ! 月明かりに舞い踊る美しき野獣よ! 月の引力により渦巻きて、新たなる力と生まれ変わらん! 融合召喚! 現れいでよ! 月光の原野で舞い踊るしなやかなる野獣! 《月光舞豹姫:攻撃力2800・Lv8》!」

 連続融合に歓声が沸きあがる。野獣溢れた舞姫は華麗に跳びあがる。カード効果によって破壊されない。モンスターへの連続攻撃が可能である。1回目の戦闘では、そのモンスターを破壊できない。サンドバックにできるわけだ。このままでは《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》にパワー負けするが。セレナは対策を取っている。


「《月光紫蝶》を手札から墓地へ送って、第一の特殊能力を発動する。《月光舞豹姫》の攻撃力はターン終了時まで1000ポイントアップ!」

「《月光紫蝶》の第二効果だ。このカードを墓地から除外して、《月光狼:攻撃力2000・Lv6P》を手札から特殊召喚する。このカードが存在する限り、《ムーンライト》は貫通効果を得る」

「《月光舞豹姫》で《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》を連続攻撃!」

 《月光紫蝶》の怪しげな踊りにより、《月光舞豹姫》は力を上げている。3800ポイントものパワーをもって、《月光舞豹姫》が上空から爪を振るう。手札誘発効果により攻撃対象を守備表示にしても、アンナはバトルダメージから逃れられない。《月光狼》の目が光っている。《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》は鋼鉄装甲を抉られて、砲塔を折られて、とてつもない轟音を吹いて炎上する。アンナのライフは2400ポイントまで燃えていく。

「《月光狼》でダイレクト・アタック!」

 狼の牙を受けて、アンナはライフを400ポイントまで追いこまれてしまう。今度は、彼女が芝生へ叩きつけられた。《月光舞豹姫》は戦闘破壊に成功したことで、攻撃力を200ポイントアップしている。この状況では、活かせないものであるが。

「カード1枚をセットして、ターンエンド」



【3ターン目:アンナ】LP400、ドローフェイズ後の手札5枚

(フィールド)
アンナ:フィールド魔法《転回操車》が発動中。

セレナ: 《月光舞豹姫:攻撃力2800・Lv8》&《月光狼:攻撃力2000・Lv6P》が攻撃表示。魔法&罠ゾーンにカード1枚をセットしている。


「まったく、やるじゃないか。俺のターン、ドロー。《爆走特急ロケット・アロー》を手札から墓地へ送り、《転回操車》の第二効果を発動するぜ。《深夜急行騎士ナイト・エクスプレス・ナイト》をデッキから手札に加える」

 またもや転車台は回りだして、《深夜急行騎士ナイト・エクスプレス・ナイト》の二台目を車両基地から呼ぶ。レベル10の地属性・機械族をデッキサーチできる。

「《深夜急行騎士ナイト・エクスプレス・ナイト:攻撃力3000・Lv10》をリリースをせずに召喚。攻撃力は0になる」

「地属性・機械族の召喚により、《重機貨列車デリックレーン:攻撃力2800・Lv10》を手札から特殊召喚する。この特殊召喚により、このカードの攻守は半分になるがな」


「レベル10の列車2体でオーバーレイ・ネットワークを構築! 《No.81 超弩級砲塔列車スペリオル・ドーラ:攻撃力3200・Lv10》をエクシーズ召喚!」

 クレーン列車が重量感いっぱいに、黒煙を噴きながら線路上を走ってきた。《深夜急行騎士ナイト・エクスプレス・ナイト》と一緒に、光渦へと吸いこまれていく。《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》すらも超えた要塞列車と言えようか。いくつもの砲塔を生やしている。81というナンバーが車体前面に浮かんだ。セレナは動揺しない。


「攻撃力1500以上のモンスターを特殊召喚したな。罠カード《奈落の落とし穴》を発動する。《No.81 超弩級砲塔列車スペリオル・ドーラ》を破壊して除外する」

「そいつは通用しないぜ。ORU1体を取り除く。《No.81 超弩級砲塔列車スペリオル・ドーラ》はカード効果を受けない。《重機貨列車デリックレーン》がORU扱いとして墓地へ送られた。《月光舞豹姫》は効果破壊できないか。《月光狼》を破壊する」

 誘発即時効果なので、スペル・スピード2で発動可能だ。《No.81 超弩級砲塔列車スペリオル・ドーラ》の副砲に、《重機貨列車デリックレーン》がORU状でつめられた。そのまま発射されて、《月光狼》を爆砕する。Pモンスターゆえに、フィールドから破壊されればエクストラデッキへ表側表示で置かれる。アンナは興味津々に眺めていた。


「魔法カード《臨時ダイヤ》を発動して、《深夜急行騎士ナイト・エクスプレス・ナイト:守備力3000・Lv10》を墓地から特殊召喚。このカードをリリースして、魔法カード《ミニマムガッツ》を発動するぜ。《月光舞豹姫》の攻撃力を0にする」

「《No.81 超弩級砲塔列車スペリオル・ドーラ》で《月光舞豹姫》に攻撃する」

 《深夜急行騎士ナイト・エクスプレス・ナイト》は線路上を高速疾走して、《月光舞豹姫》を槍で貫いた。そのパワーを0にまでダウンさせる。《No.81 超弩級砲塔列車スペリオル・ドーラ》は主砲を発射した。その場にいた者達は、両耳を塞いでいる。そうしないと耐えられないほどの砲撃音ゆえに。とどのつまり、騒音公害です。観戦していた九十九遊馬のクラスメイトは叫んでいる。視界は先攻一色に染められた。《月光舞豹姫》は跡形も残されていない。セレナは唖然としている。

「これが、エクシーズの実力なのか……」





「この辺りに出回っているナンバーズは、私の記憶の欠片ではない。ただのカードだ」

「ナンバーズをばらまいている忍者は何者であろうか?」

 アストラルは呟いていた。





【D-7:勝者は神月アンナ!】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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