スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

D-9 天上院吹雪VSデニス・マックフィールド

「真紅眼の黒炎竜」闇【ドラゴン族・デュアル・効果】☆×7
①:このカードはフィールド・墓地に存在する限り、通常モンスターとして扱う。②:フィールドの通常モンスター扱いのこのカードを通常召喚としてもう1度召喚できる。その場合このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
●このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時に発動できる。このカードの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。「真紅眼の黒炎竜」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。
ATK2400 DEF2000


 《Emダメージ・ジャグラー》と《Emヒグルミ》は禁止カードでしたか。このSSでは使っちゃいますが。

「連戦連勝を続ける天上院吹雪! イケメンぶりも相まって、女性陣を中心として人気は鰻登り!」

「吹雪選手に挑むのは、デニス・マックフィールド! プロリーグに突如として現れ、エックスやゲルゴを倒した実力者! エンターぶりも見事で、カブキッドも認めるほど!」

「今夜、両者が激突する! その勝負の行方はいかに!」



『デュエル』



【1ターン目:デニス】LP4000、ドローフェイズ後の手札5枚

「僕の先攻みたいだね。それじゃあ、エンターを始めるよ。フィールドにモンスターは存在しない。《Emスティルツ・シューター:攻撃力2200・Lv6》を手札から特殊召喚するよ。このターン、通常召喚は駄目になるけどね」

「永続魔法《バリア・バブル》を発動する。《Em》は1ターンに1度だけ破壊されない。さらに、《Em》のバトルによって、僕は戦闘ダメージを受けない。これで、ターンエンド」

 竹馬らしき物に乗ったマジシャンが、水泡に包まれていく。守りを固めてから、デニスは丁寧にお辞儀をした。MCはデュエル解説を飛ばしている。スタジアムの熱狂は凄まじいもの。どうやら、デニスも女性陣から人気高めのようだ。彼女達の声援に応えて、デニスはウィンクを瞬かせた。吹雪は興味津々に対戦相手を観察している。



【2ターン目:吹雪】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
デニス:《Emスティルツ・シューター:攻撃力2200・Lv6》が攻撃表示。永続魔法《バリア・バブル》が発動中。


「僕のターン、ドロー。《真紅眼の凶雷皇-エビル・デーモン》を手札から墓地へ送り、魔法カード《ワン・フォー・ワン》を発動する。デッキからレベル1《伝説の黒石:守備力0》を特殊召喚!」

「《伝説の黒石》をリリース。デッキから《真紅眼の黒炎竜:攻撃力2400・Lv7》を特殊召喚!」

「《真紅眼の黒炎竜》を再度召喚して、特殊能力を得る。《Emスティルツ・シューター》を攻撃する。戦闘破壊もできず、バトルダメージも与えられないけどね。戦闘を行ったバトルフェイズ終了時に、2400ポイントのダメージを与える」

 《真紅眼の黒炎竜》はデュアル・モンスターである。フィールド・墓地に存在する限り、ノーマル・モンスターとして扱われる。フィールドで再度召喚をすれば、特殊能力を得られる。《バリア・バブル》によってバトルダメージも狙えないが、《真紅眼の黒炎竜》の元々の攻撃力分だけバーン・ダメージをぶつけられるはず。そんな状況であるが、デニスは笑っているようだ。

「ドラゴンの炎は猛烈だけど、華麗にかわして魅せます。《Emダメージ・ジャグラー:攻撃力1500・Lv4》を手札から捨て、《真紅眼の黒炎竜》の特殊効果を無効にして破壊する」

 道化師めいたマジシャンだ。《真紅眼の黒炎竜》の吐きつけた黒炎弾を、両手回しで受け止める。そして、投げ返す。せっかくのデュアル・モンスターは自身の炎を浴びて消滅させられた。観客席から歓声がスコールのように降ってくる。吹雪のフィールドにモンスターはいない。しっかりと、トラップカードで対処しなければ負けてしまう。

「カード3枚をセットして、ターンエンド」



【3ターン目:デニス】LP4000、ドローフェイズ後の手札3枚

(フィールド)
デニス:《Emスティルツ・シューター:攻撃力2200・Lv6》が攻撃表示。永続魔法《バリア・バブル》が発動中。

吹雪:魔法&罠ゾーンにカード3枚をセットしている。


「僕のターン、ドロー。レディース・アンド・ジェントルメーン! イリュージョンを魅せてあげるよ。《Emミラー・コンダクター:攻撃力600・Lv4P》を召喚する」

「《Emダメージ・ジャグラー》を墓地から除外することで、《Emハットトリッカー:攻撃力1100・Lv4》をデッキサーチ! フィールドにモンスター2体以上が存在するね。このカードを手札から特殊召喚するよ!」

 《Emダメージ・ジャグラー》はコミカルな見かけによらず、恐ろしい特技を有している。あらゆるバーン能力を打ち消せる。自身を墓地除外するだけで、《Em》のデッキサーチまでこなすとは。ぴょんぴょん跳ねて、《Emダメージ・ジャグラー》は煙中へと消えた。《Emハットトリッカー》が代わりに飛んできた。手札から特殊召喚しやすいモンスターだ。


「《Emミラー・コンダクター:攻撃力600・Lv4P》の特殊能力を発揮する。このカードの攻守をターン終了時まで入れ替える。そして、僕は500ポイントのダメージを受ける」

「自分にダメージを与える効果が発動したので、《Emハットトリッカー》にEmカウンター1つが置かれる。このモンスターは優秀だ。僕へのバーンダメージも消してくれる」

「僕にダメージを与える効果が発生したので、《Emフレイム・イーター:守備力1600・Lv4》を手札から特殊召喚! ダメージも消してくれるけど、《Emハットトリッカー》が0にしてくれたね。このカードの召喚により、互いに500ポイントのダメージを受ける」

「《Emハットトリッカー》にEmカウンター1つが置かれる。僕へのダメージは消してくれるよ」

 デニスの仕草や振舞いは、観客達を意識したもの。《Em》モンスターのデザインは、子供を喜ばせそうなもの。楽しい雰囲気を演出してくれるが、タクティクスはえげつない。《Emフレイム・イーター》は火炎弾を両者に吐いてきた。《Emハットトリッカー》は主のみを守る。吹雪のライフは3500ポイントまで焦がされた。


「魔法カード《火炎地獄》を発動する。君に1000ポイントのダメージを与えて、僕は500ポイントのダメージを受ける。《Emハットトリッカー》にEmカウンター1つを乗せて、僕へのバーンダメージは0にするけどね」

「《Emハットトリッカー》にEmカウンター3つがそろった。このカードの攻守は3300ポイントになる」

 吹雪は大火炎に焼かれていく。視界一面を紅蓮色に覆われる。2500ポイントまでライフも減らされた。彼を心配する悲鳴も降ってくる。《Emハットトリッカー》は炎を吸いこんで巨大化した。《青眼の白龍》すらも倒せるほどの攻撃力だ。デニスの表情からすると、これだけで終わらないだろう。サデスティックさが彼の顔に、一瞬だけ浮かんだ。


「さぁて、主役に御登場してもらおう。レベル4《Emミラー・コンダクター》と《Emフレイム・イーター》で、オーバーレイ・ネットワークを構築!」

「ショー、マスト、ゴー、オン! 天空の奇術師よ。華やかに舞台を駆け巡れ! エクシーズ召喚! 現れろ! 《Emトラピーズ・マジシャン:攻撃力2500・R4・O×2》!」

 ドームの天井付近に光渦が生まれた。そこに向かって、《Em》モンスターは飛んでいく。空中ブランコが垂れてきた。それを掴んで、奇術師は華麗なるアクションを披露している。《Emトラピーズ・マジシャン》の存在により、デニスは2500ポイント以下のダメージを受けない。エクシーズ召喚とは、奇妙奇天烈な技まで披露してくれるものだ。


「ORU1体を取り除いて、《Emトラピーズ・マジシャン》のマジックを魅せるよ。このターン、《Emハットトリッカー》は連続攻撃ができる。ダイレクト・アタック!」

 《Emトラピーズ・マジシャン》はORUをパス。《Emハットトリッカー》は受け取ってから、素早く魔法弾を連射してきた。《Emスティルツ・シューター》も背後に控えている。圧倒的な布陣で、完全勝利を得るつもりか。吹雪に負けるつもりはないが。

「カウンター罠《攻撃の無力化》を発動する。その攻撃を無効にして、バトルフェイズを終了する」

 魔法弾は全て、次元渦へと呑みこまれた。《Emトラピーズ・マジシャン》の支援を受けた者は、バトルフェイズ終了時に破壊されるはず。《バリア・バブル》の加護によって、その代償からも免れられたのか。デニスは余裕綽々としている。《攻撃の無力化》は一時しのぎに過ぎず、《Em》モンスターの布陣を崩したわけでない。

「《Em》の活躍は、これにて終わりかな。ターンエンド」



【4ターン目:吹雪】LP2500、ドローフェイズ後の手札2枚

(フィールド)
デニス:《Emトラピーズ・マジシャン:攻撃力2500・R4・O×1》&《Emスティルツ・シューター:攻撃力2200・Lv6》&《Emハットトリッカー:攻撃力3300・Lv4・Emカウンター+3》が攻撃表示。永続魔法《バリア・バブル》が発動中。

吹雪:魔法&罠ゾーンにカード2枚をセットしている。


「今度は僕が、奇跡のイリュージョンを披露する番だね。ドロー。魔法カード《紅玉の宝札》を発動するよ。レベル7《真紅眼の黒竜》を手札から墓地へ送り、2枚ドロー。さらに、デッキからレベル7《真紅眼の黒竜》を墓地へ送る」

「罠カード《レッドアイズ・スピリッツ》を発動する。《真紅眼の凶雷皇-エビル・デーモン:攻撃力2500・Lv6》を墓地から復活させる。このモンスターに装備魔法《スーペルヴィス》を付けることで、デュアル能力を引きだす」

「《真紅眼の凶雷皇-エビル・デーモン》の特殊効果を発動する。このカードの攻撃力より低い守備力のモンスター全てを破壊する」

 凶暴なる大悪魔は雷を放つ。《バリア・バブル》に護られて、《Emトラピーズ・マジシャン》と《Emスティルツ・シューター》は1ターンに1度だけ破壊されない。それらを包みこんでいる水泡が蒸発させられたのみ。次の破壊は防げない。吹雪は爽やかに笑んでいる。これこそが勝利の布石であるのだから。デニスも表情を曇らせはじめる。


「《真紅眼の凶雷皇-エビル・デーモン》を破壊することで、罠カード《デストラクショト・ポーション》を発動! その攻撃力分だけ自分ライフを回復する」

「《スーペルヴィス》がフィールドから墓地へ送られたことで、ノーマル・モンスター《真紅眼の黒炎竜:攻撃力2400・Lv7》を墓地から特殊召喚する。このモンスターを再度召喚!」

「魔法カード《龍の鏡》を発動する。《真紅眼の凶雷皇-エビル・デーモン》と《真紅眼の黒竜》を墓地より除外して、《悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン:攻撃力3200・Lv9》を融合召喚!」

 デニスが地道に減らしていたが、吹雪の生命値は一気に回復した。ライフは5000ポイントにも達している。《悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン》の融合素材には、レベル6の悪魔族・通常モンスターが要求される。《真紅眼の凶雷皇-エビル・デーモン》を通常扱いにするためにも、《デストラクショト・ポーション》を発動したのだろう。


「《悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン》で《Emトラピーズ・マジシャン》を、《真紅眼の黒炎竜》で《Emスティルツ・シューター》を攻撃するよ!」

 悪魔竜どもは咆哮してから、本物の火炎地獄を叩きこむ。《Emトラピーズ・マジシャン》も《Emスティルツ・シューター》も炭にされてしまう。《バリア・バブル》の力も効かなく、戦闘破壊されるしかない。バトルダメージこそ与えられない。《悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン》と《真紅眼の黒炎竜》には、強烈なる特殊能力が備わっている。

「《悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン》が戦ったバトルフェイズ終了時、自分墓地にある《真紅眼の黒竜》の攻撃力分だけダメージを与える。そのカードはデッキへ戻す」

「《真紅眼の黒炎竜》が戦ったバトルフェイズ終了時、このカードの元々の攻撃力分だけダメージを与える。フィニッシュ!」

 紅蓮の灼熱地獄が、フィールドを埋めつくす。あくまでも、ソリッド・ヴィジョンによる演出である。それでも、デニスは本当に燃やされてしまいそう。《Emスティルツ・シューター》の墓地効果を使えば、2000ポイントのダメージを狙える。それも無駄な抵抗に終わるだろう。デニスのライフポイントは0にまで落ちていく。吹雪の勝利は決まり、MCが賞賛の叫びをあげた。女性陣からの歓声も凄まじい。デニスを称える声援も降ってきた。

「まったく、こんなに面白い決闘者がいるとわね……」



 デュエルを応援していた観衆中に、若い白人女性が混ざっていた。

「アカデミアにいたはずなのに、どうしてスタジアムに? フブキがデュエルをしているみたいだけど、エクシーズって何なの? 本当に、どうなっているのかしら?」

 レジ―・マッケンジーは困惑していた。無理もない異世界より飛ばされたばかりだから。





【D-9:勝者は天上院吹雪!】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。