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D-29 ルカVS鮎川 アユ

「アロマージ-カナンガ」地【植物族・効果】☆×3
①:自分のLPが相手より多く、このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は500ダウンする。②:1ターンに1度、自分のLPが回復した場合、相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動する。そのカードを持ち主の手札に戻す。
ATK1400 DEF600


 久しぶりに、アクション・デュエルを書いてみます。

「もおぅ。ここ、どこなの? 舞網市って知らない街だけど……」

 ルカは困っていた。ネオドミノから離れて、家族団らんと過ごしていた。ルアと一緒に買物をしていたはず。気がつけば、見知らぬ街を彷徨っている。風景も大きく様変わりしているようだ。本屋で地図帳を調べてみるも、ネオドミノという場所も存在しない。もしかすると、異次元へと迷いこんだのかも。人間ばかりで、精霊世界ではないようだが。

「お姉ちゃん。迷子?」

 そんなルカに、幼女が話しかけてきた。ヘアバンドで赤髪を飾っている。元気そうで可愛らしい女の子だ。ルカは説明するのに難儀する。自分の身に起こったことを話しても信じてくれるだろうか。ものは試しと、ルカは話してみる。

「別の世界から来たの? デシューツ・ルーというオジさんと同じだ」

「その話、気になるけど」

「それじゃあ、塾にまで来て」

 こうして、ルカは遊勝塾へと連れてこられた。デュエル塾という場所に、ルカも興味津々な様子だ。榊遊矢も権現坂もいないようだ。あゆは、フトシとタツヤを紹介した。ちょっとだけ太った少年と、真面目そうな地味少年である。

「異次元のデュエリスト? しびれるぅー!」

「ルカさんとデュエルをしたいですね。どんなデッキを使うのか、とても興味あります」

「駄目よ。私が戦うんだから」

「この世界のデュエルか。興味あるなぁ」

 熱血満々の柊修造に案内されて、デュエル・ルームへ向かう。やたらと広いのが特徴的だ。別部屋から窓を通して、フトシやタツヤの声援が転がってくる。ルカと対峙するのは、アユちゃん。ウィンクしてから元気良く宣言する。

「戦いの殿堂に集いしデュエリストたちが、モンスターとともに地を蹴り、宙を舞い、フィールド内を駆け巡る! 見よ、これぞ、デュエルの最強進化形、アクション…デュエル!」

「えっ? 何なの?」



『デュエル!』



【1ターン目:ルカ】LP4000、ドローフェイズ後の手札5枚

「フィールドが変わちゃった。凄い。私の先攻ね。モンスター1体を裏守備表示で伏せる。カード3枚をセットして、ターンエンド」

 フィールド魔法《おひさまの谷》が発動された。何もない決闘室は、ごつごつした岩に囲まれていく。天井は青空へと塗りかえられて、お日様が照りつけてくる。岩の感触も、日光の温かさもリアルなもの。風の香りまで変わった気もする。ソリッド・ヴィジョンを超えた立体映像だ。ルカはドキドキしながらも、カードテキストを確認してみる。

『このカードがフィールドゾーンに存在する限り、アクション・カードを使用できる。アクション・カードは1枚しか手札に加える事ができない』

 アクション・カードって何だろう。ルカは首を傾げてしまう。



【2ターン目:アユ】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
ルカ:モンスター1体を裏側守備表示でセットしている。魔法&罠ゾーンにカード3枚をセットしている。


「私のターン、ドロー。《アクアアクトレス・グッピー:攻撃力600・Lv2》を召喚するね。モンスター効果を使って、《アクアアクトレス・アロワナ:攻撃力2000・Lv6》を手札から特殊召喚するの」

「《アクアアクトレス・アロワナ》はデッキから、《アクアアクトレス・テトラ》を呼ぶよ」

「永続魔法《水舞台》、《水舞台装置》、《水照明》を発動!」

 大洪水に呑みこまれて、谷一面は水底へと沈んでいく。プレイヤーに物理的な影響はないようだけど。水槽装置や照明も追加されて、まるで熱帯魚のアクアリウムのようだ。《水舞台》により、相手の水属性モンスターは同属性でないモンスターから戦闘破壊されない。《アクアアクトレス》は水属性なので戦闘耐性を得る。さらに、相手モンスターの特集効果を受けつけない。アユは《アクアアクトレス・グッピー》に乗って、どこかへ行こうとする。

「それじゃあ、行ってくるねぇ」

「どこ行くの? 今はデュエル中よ」

「アクション・カードを探しに行くの。どこかな、どこかな……。あった! アクション・マジック《おひさまのめぐみ》を発動して、1枚ドローする」


「装備魔法《メテオストライク》を《アクアアクトレス・アロワナ》にくっつける。これで、貫通効果を得るね。セットモンスターに攻撃するよ」

 《アクアアクトレス・グッピー》の可愛らしさと対照的に、こちらはケバイ。《水舞台装置》により、水属性の攻撃力は300ポイントアップ。さらに、《アクアアクトレス》の攻撃力は300ポイントアップする。《水照明》により、《アクアアクトレス》のモンスターとの戦闘時に、その攻守をダメージ計算時のみ倍増させる。《アクアアクトレス・アロワナ》は5200ポイントのパワーで、貫通攻撃を行える。ワンターンキルになりかねないアタックであろう。

「アユの強さにしびれるぅー」

「しびれさせない。罠カード《妖精の風》を発動するよ。表側表示の魔法・罠カード全てを破壊する。その1枚につき、お互いに300ポイントのダメージを受ける」

 フトシは踊るも、すぐにも止まってしまう。ちっちゃな妖精さんが湧きだして、《水舞台》など永続魔法3枚を吹きとばしていく。フィールドから墓地へ送られると、水族モンスターを自分墓地から特殊召喚できる。そんな共通効果も発揮できない。アユの墓地には水族はいないから。アユもルカも、ライフを2800ポイントまで削られた。

「そんな。ダメージを与えられないよぅ」

 《メテオストライク》も破壊されて、《アクアアクトレス・アロワナ》は貫通攻撃をできない。水は引いて、周囲は渓谷地帯へと戻っていく。《アロマポット:守備力400・Lv1》はリバースしたので、戦闘耐性を得ている。大型熱帯魚から体当たりをされても、フィールドに表側守備表示で残る。カラフルな蝋燭に熱されて、心地良い香りを運んでくる。


「カード1枚をセットして、ターンエンド」

「リバースした《アロマポット》が存在するので、互いのエンドフェイズに特殊効果を発動する。私のライフを500ポイント回復する」

「自分ライフを回復させたので、永続罠《渇きの風》を発動するよ。相手フィールドに表側表示で存在する《アクアアクトレス・アロワナ》を破壊する」

「ライフを1000ポイント払い、永続罠《潤いの風》も発動! 《アロマージ-ジャスミン》をデッキサーチ。自分ライフが相手よりも少ないので、ライフを500ポイント回復する」

 2枚の永続罠は大風を吹かす。ルカのライフは増減し、2800ポイントで落ち着く。《渇きの風》により、《アクアアクトレス・アロワナ》は吹きとばされようとしている。アユは《アクアアクトレス・グッピー》から降りていた。水の無い場所では、熱帯魚は泳げない。てくてくと駆けていき、カードを拾う。元気いっぱいの笑顔は、まるで太陽のようだ。

「アクション・マジック《おひさまのまもり》を発動する。このターン、《アクアアクトレス・アロワナ》は破壊されない」

「なるほど、アクション・マジックって拾って発動するの。ていうか、事前に説明しなさいよ!」



【3ターン目:ルカ】LP2800、ドローフェイズ後の手札3枚

(フィールド)
ルカ:《アロマポット:守備力400・Lv1》が守備表示。永続罠《渇きの風》&永続罠《潤いの風》が発動中。

アユ:《アクアアクトレス・アロワナ:攻撃力2000・Lv6》&《アクアアクトレス・グッピー:攻撃力600・Lv2》が攻撃表示。魔法&罠ゾーンにカード1枚をセットしている。


「私のターン、ドロー。手札から速攻魔法《偽りの種》を発動する。レベル2以下の植物族である《アロマージ-ジャスミン:守備力1900・Lv2》を手札から特殊召喚!」

「ライフを1000ポイント払い、《潤いの風》の効果を使うよ。《アロマージ-カナンガ:攻撃力1400・Lv3》をデッキから手札へ加える。そのまま、召喚!」

「私のライフは相手より少ない。《潤いの風》により、ライフを500ポイント回復する」

「ライフを回復したので、《アロマージ-ジャスミン》は1枚ドローさせてくれる。さらに、《アロマージ-カナンガ》の特殊能力を使う。そのセットカードをバウンス!」

「罠カード《水物語-ウラシマ》を発動するって、アレ?」

 中性的な眼鏡さんは詠唱して、香風を吹かせた。相手の魔法・罠カード1枚を手札へと戻せる。アユは効果対象となった罠を発動させようとするも、条件を満たせなかった。《アクアアクトレス》が自分墓地に存在しなければ使えない。《アロマージ-カナンガ》の特殊能力を無効化して、攻守を100ポイントにできたものだが。
 悔しそうなアユを置いて、ルカは早歩き。アクション・カードを探し回るも、なかなか見つからない。モンスターに乗れるのならば、《サンライト・ユニコーン》が有効だろうか。デュエルをしながらカード探しって、けっこう疲れるかも。ルカは体力に自信はないので、なおさら辛い。

「自分ライフが回復したので、《渇きの風》を吹かせる。《アクアアクトレス・アロワナ》を破壊する」

「えぇーっ。あっ! アクション・マジック《おひさまのかご》を発動するね。《アクアアクトレス・グッピー:守備力600》を守備表示にするの。グッピーちゃんは、このターンに戦闘破壊されない」

 《おひさまのまもり》は使われなかった。《アクアアクトレス・アロワナ》の除去には成功するも、《アクアアクトレス・グッピー》は守備体勢へ入ってしまった。これでは、バトルダメージを与えるのに苦労しそう。《アクアアクトレス》が墓地にいるので、手札戻りとなった《水物語-ウラシマ》の発動条件も満たしている。このターンで決めたいところ。


「やっと、見つけたわ。アクション・マジック《おひさまのひかり》を発動する。自分ライフを1000ポイント回復する。《治療の神 ディアン・ケト》なみね」

 ルカは両膝に手を置いている。小岩の上にあったのを、走って跳んで掴み取れた。ちょっとだけ、息も荒くなっている。そんな彼女を労わるかのように、《クリボン》の精霊は光を注いでくれる。ルカのライフは3300ポイントまで高まり、アユを超えている。《アロマージ-ジャスミン》と《アロマージ-カナンガ》の特殊効果を発揮できる。

「《アロマージ-ジャスミン》のモンスター効果を使う。《アロマポット》をリリースして、植物族である《アロマージ-ベルガモット:攻撃力2400・Lv6》を追加召喚!」

「フィールド魔法《アロマガーデン》を発動する。私のフィールドに《アロマ》がいるので、自分ライフを500ポイント回復する。次の相手ターンのエンドまで、自分モンスターの攻守は500ポイントアップする」

  フィールドの一部が、渓谷地帯から庭園へと塗りかえられていく。《アロマポット》は消えて、イケメンの《アロマージ》が現れる。自分ライフの回復により、《アロマージ-ベルガモット》の攻守は次の相手ターンエンドまで1000ポイントアップ。ルカのライフがアユに勝っているため、《アロマージ-カナンガ》の第一効果も開花されている。アユのフィールドにいる《アクアアクトレス・グッピー》の攻守は500ポイントダウンしている。

「《アロマージ-ベルガモット》は貫通攻撃できる。《アクアアクトレス・グッピー》に攻撃するよ!」

 自分ライフが相手よりも上という条件はある。《アロマージ-ベルガモット》に限らず、植物族ならば貫通攻撃が可能となる。《アロマージ-ベルガモット》のパワーは、3900ポイントまで達している。《アクアアクトレス・グッピー》の守備力は100ポイントしかない。ラストアタックは決まり、アユとグッピーは地面を転がされた。

「ふげぇ」

「アクション・デュエルには吃驚させられたけど、私の勝ちね」





【D-29:勝者はルカ!】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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