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D-33 武田鉄男VS紫雲院素良

「ブリキの大公」地【機械族・エクシーズ・効果】★×4
レベル4モンスター×3
①:1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの表示形式を変更する。この時、リバース効果モンスターの効果は発動しない。この効果は相手ターンにも使用できる。
ATK2200 DEF1200


 過去に書いたSSを大幅改良したものです。

 武田鉄男は急いで、道を駆けていた。九十九遊馬や観月小鳥と遊ぶために。休日の大通りなので、人も多い。約束の時間に遅れそうだが、足を止めざるをえない。突然にして、エネルギーボールが空中で膨らみはじめた。何事だと、通行人らも目を瞠っている。そこから、青髪の少年が跳びだしてきた。ステック・キャンディ片手に、辺りを見渡している。

「ゼアル次元に来れたね。オベリスク・フォースが来る前に、僕が一暴れしちゃおうか」

「そこの君。僕とデュエルをやらないか」

「君って、俺のことか?」

「うん、そうだよ。僕は紫雲院素良。エクシーズの力を見せてよ」

 いきなり現れた少年に対して、鉄男は不信感を抱く。まるで別世界から来たかのような言様だ。オベリスク・フォースが攻めてきたという話は、ドルべ達から聞いたことがある。その仲間であろうか。異次元よりのデュエリスト。満面笑顔で人懐っこい感じであるが、危なげな雰囲気を漏らしている。決闘者として、挑まれた勝負から逃げるわけにはいかない。D・ゲイザーを装着して、デュエル・ディスクを構えこむ。通行人らは不安げに眺めている。

「それ、いらないよ。ソリッド・ヴィジョンでいくからね」



『デュエル!』



【1ターン目:鉄男】LP4000、ドローフェイズ後の手札5枚

「俺の先攻。《アイアイアン:攻撃力1600・Lv4》を召喚する。えっ⁉」

 鉄男は違和感を抱いた。ARビジョンが機能していないから。D・ゲイザーを外しても、モンスターを視認できる。噂で耳にした通りだ。気にしても仕方がない。デュエルを進めるしかない。パワーアップ能力を使っておく。《アイアイアン》はシンバルを激しく打ちあう。

「《アイアイアン》の特殊効果を発動する。攻撃力が400ポイントアップ。ターンエンド」



【2ターン目:素良】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
鉄男:《アイアイアン:攻撃力2000・Lv4》が攻撃表示。


「僕のターン、ドロー。まずはねぇ、永続魔法《トイポット》を発動しよう。《ファーニマル・キャット》を手札から捨てることで、1枚ドロー。《ファーニマル・オウル:攻撃力1000・Lv2》を引けたね。このカードを手札から特殊召喚するよ」

「このカードを手札から特殊召喚したから、《融合》をデッキサーチ!」

 フクロウのヌイグルミが羽ばたいてきた。キュートなデザインで、幼子達は微笑んでいる。《融合》を手札に加えたことから、融合召喚を使う相手のようだ。


「魔法カード《手札抹殺》を発動する。互いに手札のカード全てを捨て、その枚数分だけドロー」

「デッキトップに手札1枚を置いて、《エッジインプ・シザー:守備力800・Lv3》を墓地から特殊召喚するね。《手札抹殺》で落ちてくれたモンスターさ」

 黒鋏の連なったようなモンスター。不気味な赤眼が浮かんでいる。《ファーニマル・オウル》とは対照的に、子供を怖がらせるデザインだ。《ファーニマル・ラビット》や《魔玩具融合》も、紫雲院素良によって墓地送りにされている。鉄男は自分の落したカードをチェックする。《シュレツダー》や《アイアンドロー》を落してしまったのは痛い。


「《ファーニマル・ウィング》を墓地から除外する。《ファーニマル・ラビット》も墓地除外して、1枚ドロー。それだけじゃ終わらないよ。《トイポット》を墓地へ送り、1枚ドロー。《トイポット》が墓地へ送られたんだ。《ファーニマル・ベア》をデッキサーチ!」

「手札の《ファーニマル・ベア》と、フィールドの《エッジインプ・シザー》を《融合》!」

「悪魔の爪よ! 野獣の牙よ! 今、一つとなりて新たな力と姿を見せよ! 融合召喚! 現れでちゃえ、全てを切り裂く戦慄のケダモノ、《デストーイ・シザー・ベアー:攻撃力2200・Lv6》!」

「《エッジインプ・チェーン:攻撃力1200・Lv4》も召喚!」

 《ファーニマル・ウィング》を活用して、手札を3枚も増やしてしまうとは。融合戦術は手札消費の激しいものだ。それを補うように、ソラはデッキを回す。《エッジインプ・シザー》は《ファーニマル・ベア》に憑いた。クマのヌイグルミ天使の内側から、鋏が生えてくる。コミカルさを残しているも、凶暴なる野獣となった。鎖で構成された鋼鉄悪魔も現れた。


「《デストーイ・シザー・ベアー》で《アイアイアン》を攻撃するよ。このカードがモンスターを戦闘破壊した場合、そのモンスターを装備する。そして、1000ポイントのパワーアップ!」

「《ファーニマル・オウル》と《エッジインプ・チェーン》で、ダイレクト・アタック!」

「《エッジインプ・チェーン》の攻撃宣言時に、デッキから《エッジインプ・チェーン》を手札に加える」

 《デストーイ・シザー・ベアー》は《アイアイアン》を捕まえると、大口の中へと放りこんだ。ヌイグルミがブリキ・アイアイを食べる。その攻撃力は上昇していき、3200となる。《ファーニマル・オウル》は空から襲撃を仕掛け、《エッジインプ・チェーン》は幾本もの鎖を撃ってきた。その1本は主のデッキへと伸びている。同名モンスターを引張っているようだ。鉄男はぶっとばされて、アスファルトへ叩きつけられた。1600ポイントまでライフを削られる。


「《魔玩具融合》を墓地から除外することで、永続魔法《デストーイ・ファクトリー》を発動だ。手札の《エッジインプ・チェーン》と、フィールドの《ファーニマル・オウル》を融合!」

「悪魔の鎖よ! 野獣の翼よ! 今、一つとなりて新たな力と姿を見せよ! 融合召喚! 現れでちゃえ! 全てを封じる鎖のケダモノ! 《デストーイ・チェーン・シープ:攻撃力2000・Lv5》!」

 ソラは両拳を合わせる。ヌイグルミ天使と鋼鉄悪魔を混ぜて、不気味な羊を生みだす。鉄男はデュエル・パッドの機能を活かして、そのカードテキストを読みこむ。こいつを破壊しても、攻撃力を800ポイントアップさせた状態で蘇るのか。

「カード1枚をセットして、ターンエンド」



【3ターン目:鉄男】LP1600、ドローフェイズ後の手札5枚

(フィールド)
鉄男:無し。

素良:《デストーイ・チェーン・シープ:攻撃力2000・Lv5》&《アイアイアン》を装備した《デストーイ・シザー・ベアー:攻撃力3200・Lv6》が攻撃表示。永続魔法《デストーイ・ファクトリー》が発動中。魔法&罠ゾーンにカード1枚をセットしている。


「俺のターン、ドロー。手札から速攻魔法《魔法効果の矢》を発動する。相手フィールドの魔法全てを破壊して、その1枚につき、500ポイントのダメージを与える」

 《アイアイアン》は装備魔法扱い。魔法矢に貫かれて、主の墓地へと送られる。ソラは500ポイントのダメージを受けて、苛々しているようだ。でも、すぐに厭らしく哂いだす。《デストーイ・ファクトリー》も破壊されたことで、永続魔法の第二効果を発揮できるから。ミスとは言えないが、相手も有利にさせてしまうプレイング。

「《デストーイ・ファクトリー》を墓地送りにしてくれて、ありがとう。助かった。除外されている《魔玩具融合》を手札に加えるよ」


「《ブリキンギョ:攻撃力800・Lv4》を召喚。この召喚により、レベル4の《ブリキンギョ:守備力2000》を手札から特殊召喚する」

「俺の墓地は機械族のみ。《ネジマキシキガミ:守備力100・Lv8》を手札から特殊召喚!」

「俺の場には機械族がいる。魔法カード《アイアンコール》を発動して、《アイアイアン:攻撃力1600・Lv4》を墓地から効果無効にして特殊召喚する」

「《ネジマキシキガミ》のモンスター効果を使う。《デストーイ・シザー・ベアー》の攻撃力を、ターン終了時まで0にする」

「《デストーイ》モンスターを効果対象にしたね。カウンター罠《デストーイ・マーチ》を発動するよ。その効果を無効にして破壊する。《デストーイ・シザー・ベアー》を墓地へ送り、《デストーイ・マッド・キマイラ:攻撃力2800・Lv8》を融合召喚!」

 狐人形は白着物を乱しながら、何かの呪文を唱えている。両肩から突きでたネジが、ゆっくりと回っている。熊人形に呪いをかけようとするも、跳ね返されてしまう。《デストーイ・シザー・ベアー》は膨れあがり、ヌイグルミとジャンクの合わさった三首獣となる。そのグロテスクさに、幼い子供達も泣いている。そいつを咥えられて、《ネジマキシキガミ》はバラバラにされた。


「レベル4《アイアイアン》と《ブリキンギョ》2体で、オーバーレイ・ネットワークを構築! 《ブリキの大公:攻撃力2200・R4・O×3》をエクシーズ召喚!」

「ORU1体を取り除き、《デストーイ・マッド・キマイラ:守備力2000》を守備表示にする」

「そいつは、今すぐ退治してやる。《ブリキの大公》で《デストーイ・マッド・キマイラ》を攻撃!」

 貴族人形はORUを放ち、巨獣を屈ませる。大柄な体躯からは想像もできない跳躍を御披露して、《デストーイ・マッド・キマイラ》を斬りつけた。ソラは舌打ちを吐く。そいつは《デストーイ・マーチ》により融合召喚されている。次の相手エンドフェイズに除外されるようだけど、ハイパワーなモンスターは残したくない。モンスターを戦闘破壊して奪う、厄介な特殊能力もあるようだし。強敵を何とか倒せたけど、鉄男の手札は尽きている。

「これで、ターンエンド」



【4ターン目:素良】LP3500、ドローフェイズ後の手札4枚

(フィールド)
鉄男:《ブリキの大公:攻撃力2200・R4・O×2》が攻撃表示。

素良:《デストーイ・チェーン・シープ:攻撃力2000・Lv5》が攻撃表示。


「僕のターン、ドロー。魔法カード《魔玩具融合》を発動する。《デストーイ・マッド・キマイラ》と《エッジインプ・チェーン》、《ファーニマル・オウル》を墓地融合するよ。現れでちゃえ! 全てに牙むく魔境の猛獣、《デストーイ・サーベル・タイガー:攻撃力2400・Lv8》!」

「この融合召喚により、《デストーイ・シザー・ベアー:攻撃力2200・Lv6》を復活させる」

 トラのヌイグルミ悪魔は吠える。銅を貫通している剣が、尻尾みたいだ。《デストーイ・シザー・ベアー》は地面を割って、地上へと這いあがってきた。《デストーイ・シザー・ベアー》の遠吠えを受けて、《デストーイ》モンスターの攻撃力は400ポイントアップする。3体を融合素材としたので、戦闘・効果では破壊すらできない。


「まだまだ、ショーは続くよ。魔法カード《縫合蘇生》を発動する。《ファーニマル・ベア:攻撃力1200・Lv3》を効果無効にして墓地から特殊召喚する」

「《エッジインプ・チェーン》をデッキトップへ置くことで、《エッジインプ・シザー:守備力800・Lv3》を墓地から特殊召喚!」

「魔法カード《融合賢者》を発動して、2枚目の《融合》をデッキサーチ。発動するよ。《エッジインプ・シザー》と《ファーニマル・ベア》をフィールド融合!」

「悪魔の爪よ! 野獣の牙よ! 今、一つとなりて新たな力と姿を見せよ! 融合召喚! 現れでちゃえ! 全てを引き裂く、密林の魔獣! 《デストーイ・シザー・タイガー:攻撃力1900・Lv6》!」

「この融合召喚により、《ブリキの大公》を破壊する」

「ORU1体を取り除いて、《デストーイ・サーベル・タイガー》を守備表示にする」

「《ブリキの大公》の効果は、相手ターンにも発動できるんだ。もぅ、遅いよ。2ターン目で《デストーイ・サーベル・タイガー》を融合召喚していれば、僕の速攻勝ちだったけどね。それじゃあ、面白くない。エクシーズ使いの雑魚は、徹底的にいたぶってやるんだから!」

 《ファーニマル・ベア》は鋏悪魔に浸食されて、寅へと変化していく。凶暴性を発揮して、相手陣地へと走ってくる。《ブリキの大公》は噛まれながらも、最期の抵抗を試みる。ORUをぶつけて、《デストーイ・サーベル・タイガー》を守備表示へと屈ませた。
 ソラの煽ったように、武田鉄男は決して勝てない。《デストーイ・シザー・タイガー》の存在により、《デストーイ》1体につき、《デストーイ》モンスターの攻撃力は300ポイントアップしている。4体も存在するので、1200ポイントのアップだ。《デストーイ・サーベル・タイガー》の支援と合わさって、《デストーイ・チェーン・シープ》は3600ポイントまで昂ぶっている。

「《デストーイ》モンスター4体で、ダイレクト・アタック! ライフが0になっても、攻撃は止めないよ!」

 ソラの顔は悪魔のように歪んでいた。ヌイグルミ悪魔達の猛攻を受けながら、鉄男は沈んでいく。かつてのⅣ以上の残虐さ。ライフが尽きると同時に、紫雲院素良は笑った。

「君をカードにしてあげるね」





【D-33:勝者は紫雲院素良!】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

コメント

3ターン目の鉄男のライフが変わってないですよ。後魔法効果の矢は装備魔法扱いのモンスターも破壊出来ますが、元々が魔法カードじゃないとその分の効果ダメージは与えられないので素良に与えたダメージも500になりますよ。

No title

 スターダストさん、ご指摘ありがとうございます。

 鉄男のライフを4000のままにしていましたね。《魔法効果の矢》の処理については、ずっと勘違いしていました。これまでも、同様のミスがありそう。
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