スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

D-51 遊城十代VSデプレ・スコット

「グレイドル・スライム」水【水族・チューナー・効果】☆×5
「グレイドル・スライム」の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが手札・墓地に存在する場合、自分フィールドの「グレイドル」カード2枚を対象として発動できる。そのカードを破壊し、このカードを特殊召喚する。②:このカードの①の効果で特殊召喚に成功した時、自分の墓地の「グレイドル」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
ATK0 DEF2000


 宇宙生物?

 遊城十代はアカデミアを卒業してからというもの、世界中を旅していた。カードの精霊に関するトラブルを耳にすれば、そこへ駆けつけ解決する。デュエル大会が開かれば、参加して優勝をかっさらう。そんな生活をしていた彼の前に、銀髪青年が現れた。

「私は赤馬零児。貴方から見れば、異世界人という事になるであろうか。遊城十代の実力を知りたい。彼とデュエルをしてくれないか?」

「私はデプレ・スコット。相当な実力者であるらしいな。楽しみだ」

 黒髪短髪の男は、決闘盤を構えている。遊城十代を倒そうと、心中で牙を研いでいるようだ。ユベルは親友が勝つと信じきっている。倒してきなよと、視線で合図を送っている。ファラオに憑いている大徳寺も、興味深そうに異次元人を見上げている。これから始まろうとするデュエルに、通行人らも足を止めだす。ニューヨークの一角は賑やかになりそうだ。

「どんなデッキが来るのか、ワクワクしてくる。始めようぜ!」



『デュエル!』



【1ターン目:デプレ】LP4000、ドローフェイズ後の手札5枚

「私の先攻。永続魔法《グレイドル・インパクト》を発動する。カード2枚をセットして、ターンエンド」

「エンドフェイズに《グレイドル・インパクト》の効果を使う。《グレイドル・アリゲーター》をデッキサーチ」

 デプレはモンスターを召喚しなかった。ギャラリーは事故を疑っている。そんなモノではないだろう。《グレイドル》という未知なる戦術を相手にできるのだ。遊城十代は嬉しくってたまらない。いつまでも子供っぽい相棒を、ユベルは呆れたように愛おしそうに眺めている。



【2ターン目:十代】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
デプレ:永続魔法《グレイドル・インパクト》が発動中。魔法&罠ゾーンにカード2枚をセットしている。


「俺のターン、ドロー。自分フィールドにモンスターは存在しない。まずは、このカードでいくぜ。魔法カード《コンバート・コンタクト》を発動する。デッキから《N・グラン・モール》を、手札から《N・フレア・スカラベ》を墓地へ送る。2枚ドロー」

「魔法カード《コクーン・パーティ》を発動する。《N》2種類が自分墓地に存在する。《C・ラーバ:攻撃力300・Lv2》と《C・モーグ:攻撃力700・Lv2》をデッキから特殊召喚!」

「さらに、永続魔法《コクーン・リボーン》を発動。コクーンはネオスペーシアンへと成長する。《C・ラーバ》と《C・モーグ》をリリースして、《N・フレア・スカラベ:攻撃力500・Lv3》と《N・グラン・モール:攻撃力900・Lv3》を墓地から特殊召喚!」

 ギャラリーが口笛を鳴らした。繭に包まれた可愛らしいベビーモンスターが、見事に成長していく。遊城十代はカードを上手く回して、モンスター2体を並べた。手札には、カード4枚を残している。相手の魔法・罠ゾーンにカード3枚があるので、《N・フレア・スカラベ》の攻撃力は1700ポイントまでアップ。アタッカーとしても及第点であろうか。


「《N・エア・ハミングバード:攻撃力800・Lv3》を召喚して、特殊効果を発動! 相手の手札1枚につき、500ポイントライフを回復する」

 デプレの手札から三花が咲きだす。赤鳥人は白翼で飛んでいき、そこから蜜を吸いだした。デプレは嫌そうに顔を斜めにしている。相手の手札は3枚ある。十代のライフは5500ポイントまでアップした。《N》は攻撃力こそ低いが、個性的な特殊能力を備えている。


「魔法カード《スペーシア・ギフト》を発動。《N》1種類につき、1枚ドローする。3枚ドロー」


「《N》3体でダイレクト・アタック!」

「《N・エア・ハミングバード》の直接攻撃にチェーンをして、永続罠《グレイドル・パラサイト》を発動する。《グレイドル・コブラ:攻撃力1000・Lv3》をデッキから特殊召喚!」

 《N・グラン・モール》が一番手に突撃した。ドリルをかぶっての体当たり。デプレは直撃を受けて、3100ポイントまでライフを減らした。二番手の《N・エア・ハミングバード》に対しては、《グレイドル・パラサイト》で対抗する。液体金属の生命体に寄生されたコブラのようだ。そいつはデプレの目前に立つ。カトンボのパワーでは対抗できない。


「カード4枚をセットして、ターンエンド」

 遊城十代は、《N・フレア・スカラベ》で《グレイドル・コブラ》を攻撃しなかった。《グレイドル》は戦闘破壊されると、相手モンスター1体に装備して、コントロールを奪ってくる。《サイクロン》等で破壊しようとも、装備モンスターも道連れにする。《強奪》されるのを嫌がったのか、十代は退いてしまった。これに不満を抱いたのか、ギャラリーがブーイング。赤馬零時は大人しく観戦をしている。セットカードを観察しているようだ。



【3ターン目:デプレ】LP3100、ドローフェイズ後の手札4枚

(フィールド)
デプレ:《グレイドル・コブラ:攻撃力1000・Lv3》が攻撃表示。永続魔法《グレイドル・インパクト》&永続罠《グレイドル・パラサイト》が発動中。魔法&罠ゾーンにカード1枚をセットしている。

十代:《N・フレア・スカラベ:攻撃力1700・Lv3》&《N・グラン・モール:攻撃力900・Lv3》&《N・エア・ハミングバード:攻撃力800・Lv3》が攻撃表示。永続魔法《コクーン・リボーン》を発動中。魔法&罠ゾーンにカード4枚をセットしている。


「私のターン、ドロー。《グレイドル・アリゲーター:攻撃力500・Lv3》を召喚だ」

「《グレイドル・インパクト》の効果を使う。《グレイドル・アリゲーター》と《コクーン・リボーン》を破壊する。まずは、邪魔な永続魔法に消えてもらう」

「《クレイドル・アリゲーター》は魔法効果で破壊された。クレイドル能力を発揮するぞ。《N・フレア・スカラベ》に装備して、そのコントロールを奪う」

 赤馬零時は眼鏡のブリッジを押しあげた。軽く溜息を吐いている。《グレイドル・アリゲーター》は肉体を液体金属と化して、《N・フレア・スカラベ》へ憑く。そのコントロールを奪った。相手が攻撃宣言をしなくとも、コントロール奪取の方法はある。デプレの顔が歪に歪む。


「罠カード《グレイドル・スプリット》を発動する。《グレイドル・コブラ》に装備して、500ポイントのパワーアップ。このカードを墓地へ送り、《グレイドル・コブラ》を破壊する。デッキから《グレイドル・イーグル:攻撃力1500・Lv3》と《グレイドル・スライム:守備力2000・Lv5・チューナー》を特殊召喚!」

「《グレイドル・コブラ》が罠効果によって破壊された。グレイドル効果を発揮するぞ。《N・エア・ハミングバード》の装備カードとなり、コントロールを奪う」

「《N・エア・ハミングバード》のモンスター効果を使う。ライフを500ポイント回復!」

 遊城十代の手札は1枚のみ。カトンボの特殊能力を使っても、デプレはライフを3600ポイントまでしか戻せない。デプレのフィールドにモンスターが増殖していく。その内2体は、《N・エア・ハミングバード》と《N・フレア・スカラベ》である。モンスターを並べて終わるわけでないだろう。十代は知っている。チューナーの恐ろしさを。


「レベル3《N・エア・ハミングバード》に、レベル5《グレイドル・スライム》をチューニング! 《グレイドル・ドラゴン:攻撃力3000・Lv8》をシンクロ召喚!」

「水属性1体をシンクロ素材とした。セットカード1枚を破壊する」

「残念だけど、罠カード《ヒーロー・メダル》は相手によって破壊されたんだ。このカードをデッキへ加えて、1枚ドロー」

 鰐の頭部に、鷲の翼、尻尾は蛇となっている。液体金属の竜は、キメラっぽいデザインだ。シンクロ素材とした水属性1体につき、相手フィールドのカードを破壊できる。《グレイドル・スライム》を素材としたので、潰せるのは1枚のみ。効果対象とした罠は、相手に破壊されることで真価を発揮できるトラップだった。十代は得意げにドローし、デプレは不満そうにしている。いや、腹の底から煮えたぎるような哂いを漏らしている。まだ、手を残しているようだ。


(フィールド)
デプレ:《グレイドル・ドラゴン:攻撃力3000・Lv8》&《グレイドル・イーグル:攻撃力1500・Lv3》&《クレイドル・アリゲーター》を装備した《N・フレア・スカラベ:攻撃力1700・Lv3》が攻撃表示。永続魔法《グレイドル・インパクト》&永続罠《グレイドル・パラサイト》が発動中。

十代:《N・グラン・モール:攻撃力900・Lv3》が攻撃表示。魔法&罠ゾーンにカード3枚をセットしている。


「《クレイドル・アリゲーター》と《グレイドル・イーグル》を破壊することで、《グレイドル・スライム:守備力2000・Lv5・チューナー》を墓地より特殊召喚する。この特殊召喚により、《グレイドル・コブラ:守備力1000・Lv3》も復活させる」

「《グレイドル・イーグル》はモンスター効果により破壊された。特集能力を発揮する。《N・グラン・モール》の装備カードとなり、コントロールを奪う」

 十代のモンスターは全滅した。《クレイドル・アリゲーター》がフィールドから離れたおかげで、装備モンスターであった《N・フレア・スカラベ》も破壊された。それだけで終わらないはず。《グレイドル・スライム》というチューナーを再び特殊召喚してきたのだから。シンクロ召喚は何度でも行える。圧倒されているのか、観客衆も黙って見守るしかない。


「レベル3《グレイドル・コブラ》に、レベル5《グレイドル・スライム》をチューニング! 《グレイドル・ドラゴン:攻撃力3000・Lv8》をシンクロ召喚!」

「今度は水属性2体をシンクロ素材とした。セットカード2枚を破壊するぞ! ギャハハハ!」

「破壊対象となった速攻魔法《クリボーを呼ぶ笛》を発動する。《ハネクリボー:守備力200・Lv1》をデッキから特殊召喚!」

 《グレイドル・ドラゴン》の2体目が呼びだされた。そいつは液体金属を高圧で吹きつけて、十代の魔法・罠ゾーンを荒らしていく。カウンター罠《攻撃の無力化》をボロボロにした。《クリボーを呼ぶ笛》は危機一髪でリバースし、《ハネクリボー》を招いた。クリクリーと毛玉天使は主に甘える。


「《ハネクリボー》は破壊されてこそ、守りの力を発揮できる。《N・グラン・モール》でバウンスさせれば、問題無い。《ハネクリボー》を攻撃するぞ!」

「手札2枚を墓地へ送り、速攻魔法《進化する翼》を発動する。《ハネクリボー》は《ハネクリボーLv10:攻撃力300》へと進化する。このカードをリリース! 相手の攻撃表示モンスター全てを破壊する。その合計攻撃力分だけ、ダメージを与える」

「バ、バカな……」

 《N・グラン・モール》は《グレイドル・イーグル》に操られたまま、ドリルモードとなって体当たりを仕掛けた。自身と攻撃対象をバウンスできる。《ハネクリボー》が破壊抜きで除去されると、《グレイドル・ドラゴン》2体での総攻撃が来るだろう。そうはならない。《ヒーロー・メダル》のおかげで、十代は手札コストも払える。竜兜をまとい、白翼は大きく広がっていく。《ハネクリボーLv10》の輝きは、《グレイドル・ドラゴン》らも呑みこみ、デプレ・スコットのライフを0へと落した。

「危なかったぁ。でも、楽しいデュエルだったぜ。ガッチャ!」





【D-51:勝者は遊城十代!】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。