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D-57 ツァン・ディレ

「不知火の武士」炎【アンデット族・効果】☆×4
「不知火の武士」の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分の墓地のアンデット族モンスター1体を除外して発動できる。このカードの攻撃力はターン終了時まで600アップし、このターンこのカードがモンスターと戦闘を行った場合、そのモンスターはダメージ計算後に除外される。この効果は相手ターンでも発動できる。②:このカードが除外された場合、「不知火の武士」以外の自分の墓地の「不知火」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。
ATK1800 DEF0


 和風ですので、イメージ的にも合うかな?

 融合次元。アカデミアにて。
 仮面の決闘者集団が広間に集まっていた。オベリスク・フォースというエリート部隊である。プロフェッサー・コブラの指揮を受けて、大いに強化されている。《シャドール》使いのブラック部隊に加えて、ビースト部隊まで創設された。《剣闘獣》を操る強豪チームである。極少数であるが、ドラゴン部隊まで置かれたという。
 ラー・フォースも《聖霊獣騎》を与えられ、オベリスク・フォースにも迫る実力を有している。
 まるで、デュエルの軍隊だ。プロフェッサー・コブラは死者であったが、顔無きスフィンクスにより蘇ったという。彼の指導ぶりは凄まじい。ユーリは感心していた。

 アカデミアのデュエリストは不満を抱えている。タッグ・フォース次元から来たという少女集団。彼女達に従えと、命令を下されている。あまりの美少女ぶりに、鼻の下を伸ばしている馬鹿もいるが。小娘ごときに従っていられるかと見下している。コナミ君という決闘者は特に生意気で、オベリスク・フォースの反感を買いまくっている。

「これから、各次元へ侵攻する。各部隊はタッグ・フォース次元の決闘者に従うこと」

 プロフェッサー・コブラは指示するも、怒りを募らせる者も少なくない。その1人が前へ乗りだす。男が近づいてきたよ。大庭ナオミは叫んで、金属バットを構えだす。本気で殴ろうとして、宮田ゆまに止められてしまう。藤原雪乃と海野幸子は面白そうに眺めている。瀬良あゆみは怖がって、コナミ君の後ろに隠れた。レイン恵は無表情のままだ。

「ふざけるな! オベリスク・フォースが、何処の馬の骨か知らない子供に従えと⁉」

「ボク達の方が実力があるからね。オベリスク・フォースと自慢しているけど、コナミ君に勝てた人っているの? あっ! 別にコナミ君のことを誉めた訳じゃないからね。その辺を勘違いしないで! って、ニヤニヤするなーっ!」

 彼の叫びに応えたのは、桃色髪の少女である。頭を赤いリボンで飾っている。オベリスク・フォースの一兵は、彼女を睨みつける。たしか、ツァン・ディレと仲間に呼ばれている。コナミ君へ視線を送って、少しばかり紅潮しているようだ。いつの間にか、レイン恵はカレーを食べている。その横には大鍋と炊飯器まで置かれていた。

「生意気な小娘がっ! デュエルで大人しくさせてやる」

「いいよ。あんた程度じゃ、《六武衆》を使うまでもないわね」



『デュエル!』



【1ターン目:ツァン・ディレ】LP4000、ドローフェイズ後の手札5枚

「ボクの先攻だね。《不知火の隠者:攻撃力500・Lv4》を召喚するよ。このカードはアンデット。このカードをリリースして、《ユニゾンビ:守備力0・Lv3・チューナー》をデッキから特殊召喚!」

「《妖刀-不知火》を手札から捨て、《ユニゾンビ》の特殊能力を使うわ。このカードのレベルを1アップさせる。さらに、《不知火の武士》をデッキから墓地へ送り、レベル1アップ!」

 《不知火の隠者》はアンデット1体をリリースすることで、アンデット・チューナーをデッキから特殊召喚できる。ただし、その守備力は0と限定される。隠者に呼ばれたのは、二人三脚なゾンビ・コンビ。何かを楽しそうに歌っているようだ。特殊効果を活かして、レベル5へとアップする。ツァン・ディレの狙いは、《不知火》を墓地に溜めることであるが。


「カード1枚を伏せて、ターンエンド」

「アンデットは恵ちゃんの得意分野だけどな。和風な感じが、ツァン・ディレらしいや」

 コナミ君はレイン恵と並んで、モウヤン・カレーを食べている。瀬良あゆみは彼の隣に立っている。オベリスク・フォースの面々を怖がって、コナミ君の後ろに隠れているようだ。そんな彼女を、赤帽子の少年は優しく労わっている。



【2ターン目:オベリスク・フォース】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
ツァン・ディレ:《ユニゾンビ:守備力0・Lv5・チューナー》が守備表示。魔法&罠ゾーンにカード1枚をセットしている。


「タッグ・フォース次元の決闘者など潰してくれるわ。俺のターン、ドロー。フィールド魔法《歯車街》を発動する。《アンティーク・ギア》はリリース1体分を減らして召喚可能となる」

「《古代の機械獣:攻撃力2000・Lv6》を召喚する。このカードの攻撃時、お嬢ちゃんは魔法・罠カードを発動できない。《ユニゾンビ》に噛みつけっ!」

 鋼鉄獣は歯車を軋らせながら、四肢を曲げだす。力を溜めてから、《ユニゾンビ》へ跳びかかる。ゾンビ・コンビは無抵抗なまま、腐肉片と解体されてしまう。様子見で終わった感じだ。オベリスク・フォースは《アンティーク・ギア》コンボを狙っている。

「カード1枚をセットして、ターンエンド」



【3ターン目:ツァン・ディレ】LP4000、ドローフェイズ後の手札3枚

(フィールド)
ツァン・ディレ:魔法&罠ゾーンにカード1枚をセットしている。

オベリスク・フォース:《古代の機械獣:攻撃力2000・Lv6》が攻撃表示。フィールド魔法《歯車街》が発動中。魔法&罠ゾーンにカード1枚をセットしている。


「ボクのターン、ドロー。《妖刀-不知火》が自分墓地に存在する場合、このカードと墓地のアンデットで、アンデット・モンスターをシンクロ召喚できる」

「いや。それ、シンクロ召喚じゃねぇし……」

「レベル4《不知火の武士》に、レベル2《妖刀-不知火》をチューニング! 不知火よ! 刀に宿れ! シンクロ召喚! 《刀神-不知火:攻撃力2500・Lv6》!」

 コナミ君の突っこみを無視して、ツァン・ディレはエクストラデッキからシンクロ・モンスターを呼ぶ。《妖刀-不知火》と《不知火の武士》を墓地除外しての特殊召喚。たしかに、シンクロ召喚ではない。《不知火の武士》は、《妖刀-不知火》の霊力を得たようだ。白炎を散らしながら、妖刀を振っている。ツァン・ディレは鋭い目つきで、相手を見据える。元々からして怒ったような顔をしているせいか、怖い雰囲気でピリピリだ。


「《不知火の武士》が除外されたね。《不知火の隠者》を墓地から手札へ加えるよ」

「《不知火の隠者:攻撃力500・Lv4》を召喚する。このカードをリリースして、《妖刀-不知火:守備力0・Lv2・チューナー》をデッキから特殊召喚!」


「レベル6《刀神-不知火》に、レベル2《妖刀-不知火》をチューニング! 《戦神-不知火:攻撃力3000・Lv8》をシンクロ召喚!」

「この特殊召喚により、アンデットである《刀神-不知火》を墓地から除外する。その攻撃力分だけ、《戦神-不知火》はパワーアップ。《刀神-不知火》が墓地除外されたことで、《古代の機械獣》の攻撃力を500ポイントダウンさせる」

「《戦神-不知火》で《古代の機械獣》を攻撃するよ!」

「いくら攻撃力を上昇させても無駄なことだ。罠カード《マジカルシルクハット》を発動する。デッキから《歯車外》2枚を、フィールドから《古代の機械獣》をシルクハットに隠す」

 《不知火の武士》は《妖刀-不知火》と完全に一体化している。黒髪は白髪となり、まるで鬼のようだ。5500ポイントまでアップした力をもって、《古代の機械獣》へと斬りかかる。白炎が大洪水のように迫るも、攻撃対象は巨大帽子の中へと隠れてしまう。《戦神-不知火》はシルクハットごと、《古代の機械獣》を一刀両断に伏せてから、そいつを超高温で燃やす。本来ならば、この戦闘で決着をつけられたであろう。守備状態の相手を戦闘破壊しても、バトルダメージは与えられない。

「バトルフェイズ終了時だ。シルクハット扱いの《歯車外》2枚を破壊するぞ。これらが破壊されたことで、《トゥーン・アンティーク・ギアゴーレム:攻撃力3000・Lv8》2体をデッキより特殊召喚!」

「カード1枚をセットして、ターンエンド」

 《古代の機械巨人》をトゥーンにしたモンスターだ。陽気な踊りを披露している。特殊召喚されたターンには攻撃宣言できないが、相手ターンに出せば問題無し。《歯車街》と《マジカルシルクハット》のコンボに成功したせいか、オベリスク・フォースは愉快そうだ。コナミ君はモウヤン・カレーを食べながら、ツァン・ディレの勝利を祈っている。



【4ターン目:オベリスク・フォース】LP4000、ドローフェイズ後の手札4枚

(フィールド)
ツァン・ディレ:《戦神-不知火:攻撃力3000・Lv8》が攻撃表示。魔法&罠ゾーンにカード2枚をセットしている。

オベリスク・フォース:《トゥーン・アンティーク・ギアゴーレム:攻撃力3000・Lv8》2体が攻撃表示。フィールド魔法《歯車街》が発動中。


「俺のターン、ドロー。良きカードだ。《古代の機械巨人》と《古代の機械兵》2体を手札《融合》! 《古代の機械究極巨人:攻撃力4400・Lv10》を究極融合召喚!」

「永続罠《リビングデッドの呼び声》を発動して、《妖刀-不知火:守備力0・Lv2・チューナー》を墓地から特殊召喚する」

「アンデットである《妖刀-不知火》をリリースして、罠カード《不知火流 燕の太刀》を発動! 《トゥーン・アンティーク・ギアゴーレム》2体を破壊する。そして、《不知火の宮司》をデッキから除外するよ。このカードが除外されたことで、《古代の機械究極巨人》を破壊する!」

「いきなりかよっ! 《古代の機械究極巨人》が破壊されたことで、《古代の機械巨人:攻撃力3000・Lv8》を墓地から召喚条件を無視して特殊召喚! 《戦神-不知火》に攻撃だ!」

 《古代の機械究極巨人》はケンタウルスのようなシルエットを描いている。オベリスク・フォースはアルティメット・エースの特殊召喚に成功して嬉しそう。《妖刀-不知火》に憑いている霊は、妖刀を振りかざして、《トゥーン・アンティーク・ギアゴーレム》どもを一瞬にして真っ二つにした。《不知火の宮司》も飛びだして、札を投げつける。《古代の機械究極巨人》を炎で包みこみ、金属をも溶かしていく。そいつは崩れ堕ちるも、金属瓦礫から《古代の機械巨人》が立ちあがった。そのまま、殴りかかる。《戦神-不知火》も刀で抵抗し、互いに潰しあう。相打ちの戦闘破壊だ。

「《戦神-不知火》が戦闘破壊された。守備力0のアンデット《刀神-不知火》は除外されているね。このカードを墓地へ戻す」

「お前、鬼かよ。ターンエンド」



【5ターン目:ツァン・ディレ】LP4000、ドローフェイズ後の手札3枚

(フィールド)
ツァン・ディレ:永続罠《リビングデッドの呼び声》が表側表示で残っている。

オベリスク・フォース:フィールド魔法《歯車街》が発動中。


「鬼は褒め言葉よ。ボクのターン、ドロー。魔法カード《生者の書-禁断の呪術-》を発動する。《戦神-不知火:攻撃力3000・Lv8》を墓地から特殊召喚して、《トゥーン・アンティーク・ギアゴーレム》を相手墓地から除外する」

「《戦神-不知火》の特殊召喚に成功した。《刀神-不知火》を墓地から除外して、その攻撃力分、このカードをパワーアップ! ダイレクト・アタック!」

「これがタッグ・フォース次元の実力なのか。ちょっと、惚れたかもしれない……」

 《戦神-不知火》は5500ポイントのパワーをもって、オベリスク・フォースを斬る。そのライフポイントは一瞬にして、燃えつきた。ツァン・ディレはピースサインを示す。赤いブレザーに、プリーツスカート。ツァン・ディレはオベリスク・フォースをも圧倒する。ビーストやドラゴン部隊の精鋭達は、敗者を見下していた。

「楽勝! 優勝! 皆勤賞! ぜーんぶ頂き!」




「やるじゃねぇか。《六武衆》ほど慣れてねぇが、見事な勝利だ」

 コナミ君がツァン・ディレを褒めると、彼女の顔が沸騰したように赤く染まる。

「そ、そんなこと言われても、嬉しくないんだからっ!」





【D-57:勝者はツァン・ディレ!】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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