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D-63 ナイアーラトテップ降臨! チーム遊勝塾の絆!

「EMモンキーボード」地【獣族・ペンデュラム・効果】☆×6
①:このカードを手札から捨てて発動できる。手札の「EM」モンスターまたは「オッドアイズ」モンスター1体を相手に見せる。このターン、そのモンスター及び自分の手札の同名モンスターのレベルを1つ下げる。

【Pスケール:青1/赤1】
「EMモンキーボード」の②のP効果は1ターンに1度しか使用できない。①:もう片方の自分のPゾーンに「EM」カードが存在しない場合、このカードのPスケールは4になる。②:このカードを発動したターンの自分メインフェイズに発動できる。デッキからレベル4以下の「EM」モンスター1体を手札に加える。
ATK1000 DEF2400


 ミスが多かったので、改造しました。遊矢に禁止カードを使わせます。

 あまりにも突然のことであった。
 そいつは遊勝塾の上空から見下ろしてきた。豪壮なる三重冠の下には、ブラックホールのような闇が凝縮されているようだ。顔部分は暗黒一色で、目にするだけで正気を削られてしまう。獅子の胴体に、鷲の翼を生やしている。

「我は、顔無きスフィンクス。ナイアーラトテップの一柱である。闇の儀式を行うため、スタンダード次元へと降臨した。あゆもいるようだな。我にとって好都合である」

 ソリッド・ヴィジョンによる悪戯であろうか。這い寄ってくる恐怖感は、まぎれもなく本物である。脳味噌を氷で傷つけられたような気分にされてしまう。とっさに、柊柚子は鮎川あゆを庇った。スフィンクスの顔は、幼い少女ばかりを凝視しているようだ。顔が無くとも、何となく伝わってくる。この化物は悦んでいると。興奮していると。
 榊遊矢と権現坂昇も前に乗りだした。柊修造は熱血教育懇談会へ出かけており、頼れる大人は近くにいない。遊矢は勇気をふりしぼって、怒鳴りつける。

「闇の儀式とは何だ。あゆをどうするつもりだ⁉」

「我が能力を引きだすための儀式だ。想像するだけで、我は昂ぶるぞ!」

 あゆは半泣きになっている。今にも、涙を流しそうだ。遊矢は思いだした。赤馬零児から聞いた事実を。顔無きスフィンクスという大邪神が、融合次元を支配していると。スタンダード次元と呼ばれる、自分達の居場所。そこを崩壊させようとしている。どういう理屈かは知らないけど、あゆを使って力を高めようとしている。世界を守るためにも、こいつだけは倒さないと。

「顔無きスフィンクス! 闇の儀式は、絶対にさせない」

「我の邪魔するというのならば、デュエルで決めようではないか。3人がかりで挑むがいい。ライフとフィールドを共有するがいい。ただし、禁止カードを1枚だけ使わせてもらおう。ナイアーラトテップの恐ろしさを味わうがいい!」

 重低音ボイスが響く。顔無きスフィンクスは地上へと降りてきた。二本足で歩道を踏みしめる。四足獣の肉体は、人間態へと変化を遂げていた。3メートルをも超える巨体に、古代エジプトを連想させる王族衣装をまとっている。化物であることには変わりない。遊矢は決心を固めた。こいつを、あゆに近づけさせてたまるかと。
 柚子や権現坂と頷きあう。ライフとフィールドを共有して、3人で挑む。パートナーの墓地も利用できる。フトシやタツヤも祈りながら、遊矢達を応援してくれる。



『デュエル!』



【1ターン目:顔無きスフィンクス】LP4000、ドローフェイズ後の手札5枚

「我の先攻。モンスター1体を裏守備表示で伏せる。カード2枚をセットして、ターンエンド」

 遠くから聞こえてきたのは、悲鳴であろうか。無理もない。世界を滅ぼす大邪神が降りてきたのだから。いったい、どういうデッキを使うのであろうか。遊矢は拳を握りしめて、何とか正気の削減度を抑えていく。とても、エンタメ・デュエルもできそうにない。震えを止めきれない。
 いや、こんな状況だからこそ……。



【2ターン目:遊矢】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
顔無きスフィンクス:モンスター1体を裏側守備表示でセットしている。魔法&罠ゾーンにカード2枚をセットしている。


「レディース・アンド・ジェントルメーン! 榊遊矢のエンターテメント・デュエルをお見せします。まずは、わたくし、お得意のペンデュラム召喚をご披露しましょう!」

「スケール1《EMモンキーボード》をペンデュラムスケールをセッティング!」

「このカードのP効果を奏でまして、スケール8《EMオッドアイズ・ユニコーン》をデッキサーチ。このカードもPゾーンにセッティングといきましょう!」

「レベル2から7のモンスターを、楽しい舞台に招きましょう」

「揺れろ魂のペンデュラム! 天空に描け光のアーク! ペンデュラム召喚! 《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン:攻撃力2500・Lv7P》! さらに、《EMスパイク・イーグル:守備力900・Lv2》アーンド《EMブランコブラ:攻撃力300・Lv4P》!」

 モンキーとユニコーン。サーカス衣装の獣達は、青空へと昇っていく。その間で、巨大振り子が往復運動をする。いきなり、エースを手札から特殊召喚できた。サングラスのイーグルは青空を切って下りてくる。コブラもブランコと一体化して楽しそう。エンタメ精神で皆の恐怖感を払う。あゆも力強く声援を送ってくれる。


「《EMスパイク・イーグル》は《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》に貫通能力を与えます」

「《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》でセットモンスターを攻撃しますよ」

「《オッドアイズ》が攻撃宣言したことで、《EMオッドアイズ・ユニコーン》はPゾーンから応援してくれます。《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》の攻撃力は、《EMスパイク・イーグル》の攻撃力分、900ポイントアップします」

 《EMオッドアイズ・ユニコーン》のパワー支援は心強い。バトルフェイズ終了時まで、《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》は攻撃力を3400ポイントまでアップ。駝鳥のように猛突進する。《EMスパイク・イーグル》のスキル支援も受けて、螺旋砲撃を吐きつける。モンスターとのバトルでは、ダメージも倍にして与えられる。
 攻撃を命中させると、セットカードからモンスターが飛びだす。白い着物姿であり、雪色髪の美しい少女だ。戦闘破壊されたせいか、大きな瞳を悲しそうにウルウルさせている。雪兎を大事そうに抱えて、猛吹雪を放つ。《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》は冷気に蝕まれていき、氷漬けとされる。雪幼女は墓地へと落ちていった。

「よくも、《ゴーストリックの雪女:守備力800・Lv2》を戦闘破壊してくれたな。《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》は裏守備表示となり、表示形式の変更も不可能となる」

「モンスターの破壊により、永続罠《憑依解放》を発動するぞ。《地霊使いアウス:守備力1500・Lv3》をデッキより裏守備表示で特殊召喚する」

「永続罠《スピリットバリア》も発動していた。モンスターが我の場に存在する限り、我は戦闘ダメージを受けない。貫通攻撃など通用せぬ」

「《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》が……。《EMブランコブラ》でダイレクト・アタック!」

 むろん、バトルダメージは0となる。《スピリットバリア》に阻まれてしまい、直接攻撃も届かない。《EMブランコブラ:守備力1800》は攻撃すれば、バトルフェイズ終了時に守備表示となる。榊遊矢は激しく動揺している。《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》は裏向きとなり、氷柱に閉じこめられたから。エンタメ口調も途切れてしまう。

「カード1枚をセットして、ターンエンド」



【3ターン目:顔無きスフィンクス】LP4000、ドローフェイズ後の手札3枚

(フィールド)
顔無きスフィンクス:モンスター1体を裏側守備表示でセットしている。永続罠《憑依解放》&永続罠《スピリットバリア》を発動中。

遊矢:《EMスパイク・イーグル:守備力900・Lv2》&《EMブランコブラ:守備力1800・Lv4P》が守備表示。モンスター1体を裏側守備表示でセットしている。魔法&罠ゾーンにカード1枚をセットしている。

Pゾーン:スケール1《EMモンキーボード》&スケール8《EMオッドアイズ・ユニコーン》


「我のターン、ドロー。スケール7《エキセントリック・デーモン》をPゾーンにセッティング。P効果を使おう。セットカードを破壊するぞ」

 悪魔仮面の少女が、光を放ちながら昇っていく。P召喚をするためでなく、そのP効果を利用するために発動したようだ。《エキセントリック・デーモン》は仮面を弾くと、勢いありすぎたのか、ずれてしまった。可愛らしい素顔を露わとする。意地悪そうだけど、愛嬌のある赤瞳だ。銀の長髪は、キラキラと輝いている。悪魔少女は歌って、音符嵐を降らせた。トラップ《エンタメ・フラッシュ》へぶつかって破壊する。相手モンスターを守備表示にできる罠だったのに。


「《トリオンの蟲惑魔:攻撃力1600・Lv4》を召喚する。このモンスターを通常召喚させたことで、デッキから通常罠《蟲惑の落とし穴》を手札へ加える」

 蟻地獄の牙らしきものを、角みたいに生やしている。美少女であるが、その足元には巨大昆虫らしきものが潜んでいる。蟲惑的な表情で、うっとりと誘惑してくる。油断して近づけば、捕食されてしまうであろう。


「《地霊使いアウス:攻撃力500・Lv3》を反転召喚。そのリバース効果により、地属性である《EMブランコブラ》のコントロールを得る」

「《地霊使いアウス》と《EMブランコブラ》を墓地送りとすることで、《憑依装着-アウス:攻撃力1850・Lv4》をデッキから特殊召喚。この方法で特殊召喚に成功した。このカードは貫通能力を得る。《EMスパイク・イーグル》に攻撃するぞ!」

 ショートヘアーの眼鏡少女は、《デーモン・ビーバー》を撫ぜていた。魔法使いの少女であり、ローブを羽織って、杖を右手にしている。《EMブランコブラ》を洗脳して、自分側へと引き寄せていく。奪った地属性モンスターを生贄にして、《霊使い》から《憑依装着》へと成長する。ビーバーも大きくなる。アウスは魔力で相棒を強制進化させると、攻撃命令を吐きだす。
 《憑依解放》も忘れては駄目だ。《憑依装着》がモンスターへ攻撃する場合、ダメージ計算時のみ、800ポイントのパワーアップをする。《デーモン・ビーバー》は魔獣となり、ドングリを投げつける。《EMスパイク・イーグル》の翼をもいで、歩道に墜落させた。遊矢もライフを2250ポイントまで削られる。アウスは明るくウィンクをした。


「レベル4《憑依装着-アウス》と《トリオンの蟲惑魔》で、オーバーレイ・ネットワークを構築! 《フレシアの蟲惑魔:守備力2500・R4・O×2》をエクシーズ召喚!」

 グロテスクな巨花が咲いて、その中央から蟲惑魔少女を生やす。女神と呼んでも大袈裟ではない美貌だ。ラフレシアの髪飾り。桃色髪を腰まで伸ばしている。露出過多な衣装で、白肌を遠慮なくアピールしている。危険な香りを漂わせるモンスターだ。

「カード1枚をセットして、ターンエンド」



【4ターン目:権現坂】LP2250、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
顔無きスフィンクス:《フレシアの蟲惑魔:守備力2500・R4・O×2》が守備表示。永続罠《憑依解放》&永続罠《スピリットバリア》を発動中。魔法&罠ゾーンにカード1枚をセットしている。

権現坂:モンスター1体を裏側守備表示でセットしている。

Pゾーン:スケール1《EMモンキーボード》&スケール8《EMオッドアイズ・ユニコーン》


「ナイアーラトテップとは何か知らんが、この男・権現坂。これしきの威圧に負けはせぬ。今度は俺がいく。ドロー。遊矢のPモンスターを借りる」

「《超重武者グロウ-V:守備力1000・Lv3》、《超重武者ワカ-O2:守備力2000・Lv4》、《超重武者ホラガ-E:守備力600・Lv2・チューナー》を手札よりペンデュラム召喚!」


「氷漬けにされた《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》と、《超重武者グロウ-V》をリリース。《超重武者ビッグベン-K:守備力3500・Lv8》をアドバンス召喚!」

 権現坂は考える。スフィンクスは用意周到だ。《蟲惑の落とし穴》を仕掛けているはず。《フレシアの蟲惑魔》の特殊効果も忘れてはいけない。このターンでの勝利は難しいだろう。自ら罠にかかることで、罠を減らしていく。そうして、柚子へつなげていこうと。
 《EMオッドアイズ・ライトフェニックス》と《EMオッドアイズ・ユニコーン》の間を振り子が往復していく。その導きにより、《超重武者》達は降りてくる。《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》はリリースされて、遊矢のエクストラデッキへ送られる。これで、P召喚による復活もできるはず。

「《超重武者ビッグベン-K》は召喚され、自身の特殊効果により守備表示となった。フィールドでモンスター効果を発動したな。《幽鬼うさぎ》を手札から墓地へ送る。そのモンスターを破壊だ」

 鬼幼女が物凄い速さで駆けてくる。赤眼を光らせる。その周囲に、雪兎のごとき精霊を舞わせている。和装幼女は、《超重武者ビッグベン-K》を瞬時にして斬った。機械僧兵は紫電を迸らせ、爆炎を噴きあげる。権現坂だけでなく、遊矢達も驚愕している。こんなデッキ、見たこともない。大邪神には何も通用しないのかと。

「これが、我の戦術。見よ! 崇めよ! 這い寄る混沌、ナイアーラトテップを!」

 重低音の哂声が、魂を削りとっていく。





【D-63:次回へ続く!】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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